わずか17歳でヘンリー8世に見初められ、5番目の王妃となったキャサリン・ハワード。結婚からわずか1年半、キャサリンの過去を暴く怪文書が宮廷にもたらされます。突然身柄を拘束されたキャサリン。過去に婚約していたのなら王との結婚は無効とされ、宮廷は追われますが命だけは助かります。しかし彼女はさらに大きな秘密を抱えていました。それは、もはや誰も救えないほど罪深き秘密でした。
※処刑直前キャサリンが「カルペパーの妻として死にたかった」というセリフはドラマや映画の中で多く採用されていますが、実際にこれを言ったかどうかは研究者の間でも意見が分かれています。その後、ハワード家に降りかかる災いを考えると、とても言えるセリフではないようです。9日間の女王ジェーン・グレイ同様、後付けされたフィクションかもしれません。どうするか迷いましたが、これを言わないと締まらないので採用しちゃいました。その他、ストーリーの進め方も諸説飛び交っているため、今作は大筋に関してはテレビドラマシリーズ「THE TUDORS」に寄せています。ですので若干脚色が含まれる部分があります。笑って許していただけると救われます。まあ、500年以上も前の話な上、処刑された王妃に有利な資料はほとんど処分されてしまっているので何を追っても100%の真実は見えてきませんね。