夏らしさアップ!
かごバッグ
この季節をよりさわやかに彩ってくれるアイテムが各社から販売されている。
2017年8月10日 No996
The Basket Room BULUU: Handwoven Yellow and Natural Sisal Tote Bag (左)/MASIKA: Handwoven Blue and Natural Sisal Tote Bag(右)各97ポンド www.thebasketroom.com
夏の定番となっているかごバッグ。今年は、ドルチェ&ガッバーナやプラダ、バレンシアガといった高級ブランドから、マンゴー、トップショップなどのファストファッション・ブランドまでがサイズ・スタイルの異なる商品を展開している。たとえば、近年のトレンド・キーワード「マイクロ・バッグ」をステラ・マッカートニーがかごバッグ風のスタイルにアレンジする一方、ザラではその対局をいくオーバーサイズのショッピング・バッグを販売する。ほかにもカジュアルなトートや、フォーマルなシーンでも使えそうなクラッチ、ちょっとした外出で活躍しそうなショルダーバッグなど、自分の好みに合ったスタイルが見つかりそうなラインアップだ。
なかでも、ファッション・デザインを学んだふたりの英国人が立ち上げたライフスタイル・ブランド「ザ・バスケット・ルーム」は、「ethical(倫理的な)」をキーワードに、収納ボックスからバッグに至るまでの商品を取りそろえるかご専門店。同社のオンライン・ショップを覗いてみると、鮮やかな色合いと独特のパターンで編まれた商品が並び、シンプルな服装にさりげなく取り入れることでおしゃれ度がアップしそう。
これらの制作を手がけるのは、ケニア、ガーナ、ルワンダ、スワジランドで暮らす女性たち。農業で生計を立てる彼女らは、乾季になると農業に代わる収入源としてかごを編むのだそう。共同創業者のホリー・ダットンさんは「優れた作り手が市場にアクセスできる機会を生み出すこと、安定した暮らしや彼らの働きが正しく評価されるよう手助けすることが私たちのゴールです」と、ブランド創業の狙いを話す。機械で大量生産されて安価に手に入るものも最新ファッションを取り入れる上ではいいけれど、少しお金を出して、手作業で作られた生産者の顔が見えるバッグを持つことも、おしゃれを楽しむ一案となるだろう。
さて残り少ないロンドンの夏、お気に入りのかごバッグを提げ、リラックスして過ごしてみる? (文/西村千秋)
【A】Carvela Kurt Geiger Penny Raffia Bag 65ポンド www.kurtgeiger.com
【B】Zara Raffia Bucket Bag 39.99ポンド www.zara.com
【C】Mango Raffia Basket Bag 39.99ポンド http://shop.mango.com
【D】Zara Maxi Raffia Basket 39.99ポンド www.zara.com