イースト・ロンドンに期間限定オープン リトル東京、出現!?

■定期的にポップ・アップ・パーティーを主催する団体「Night Tales」。10月29日から、東京をテーマにした空間で、食や音楽とともに夜を楽しむイベント「Tokyo Nights」を開催中だ。ここ英国で、東京がどのように表現されるのか? 早速、足を運んだ。

仕事後のパーティーやイベントに繰り出す人々でにぎわう、金曜夜のオールド・ストリート。駅から3分ほど歩いたところで、突如、目に飛び込んできたのは、ファッション広告群の隙を埋めるように掲げられた「夜の物語 東京」のネオンサイン。日本人にとっては一見怪しく輝く看板だが、その下では女性グループやカップルが列をなし、彼らの表情からはイベントへの期待の高さが伺える。

入場ゲートを抜けると、左右には日本語の文字が飾られている。「新鮮なお寿司」「うなぎあります」など。実際に取り扱いはなく、さらに、「足首見せて」という意味不明な文字も見られたが、どこかの「横丁」あるいは「ガード下」とでも呼べそうな雰囲気だ。懐かしい気分になり頬が緩む…。

「Sake Bar」では、15種類の日本酒を提供(グラス、ボトルあり)。
さらに進むと、広々としたダンス・スペースを囲むように提灯が飾られ、寺社の祭りを連想させる。バーが備えられたバラック小屋などもあり、高層ビル群が建ち並ぶモダンな東京というよりは、下町風情に焦点があてられているよう(ただし、音楽はテクノ、ハウス系!)。

ロンドン各所で展開するバーガー・ショップ「Patty & Bun」。店名のロゴがひらがな風!?
数年前からイベントを仕掛けてきた「Night Tales」では、これまでテーマを特定せずにパーティーを開催してきたが、今夏は、南国の雰囲気を前面に押し出した趣向で好評に。それに次いでテーマに選ばれたのが「東京」だ。東京を『舞台』に、フード・ストール、バー、プライベート・ルームを設置。「東京の文化はクール! 実際に東京へ足を運んだんだよ」と主催者のひとりトマスさんは興奮気味に語る。

餃子を販売する「Dorshi」には長蛇の列。ソースはお好み焼き風だが、会場ではウケていた。
屋台料理のラインアップの中で、日本あるいはアジアらしいものといえば、唐揚げや餃子程度で、そのほかは、ホットドッグやバーガーなど。とはいえ、ポン酢や照り焼きソースで日本風にアレンジが施されていて、メニューを真剣に覗き込む来場者の姿も見られた。

個室(予約制)は、「Ryokan」「Sake」「Love Hotel」をコンセプトに、それぞれのデコレーションで東京らしさを演出する。予約制の日本食レストランもあり、「11月21日分までは満席」(トマスさん)なのだそう。  晩秋の夜にもかかわらず、会場は大勢の人で活況を呈し、熱気に包まれた様子は日本人として嬉しい光景。訪れてみる?(写真・文/本誌編集部 西村千秋)

Night Tales presents Tokyo Nights

288-299 Old Street, Shoreditch, London, EC1V 9DP 営業…木、金、土のみ
※営業時間はウェブサイトでご確認を。12月19日まで
入場料…5ポンド
※木曜は午後7時まで無料、以降3ポンド WEB…www.nighttales.co.uk/tokyonights
※「夜の物語 東京」と書かれた看板が目印。