水を味わう

ウォーター・バー期間限定で登場!

 

 

  

セルフリッジズに設けられた「Project Ocean Exhibition and Water Bar」。
地下階で、波打つ海面のようにディスプレイされたペットボトルが目印=写真左。

 

■高級デパート、セルフリッジズがロンドン動物学会と提携し、2011年から取り組んでいる「プロジェクト・オーシャン」。毎年異なるテーマで海洋保護に関するエキシビションを展開している。今年で5回目を迎える今回、様々なフレーバーの水が味わえるウォーター・バーを期間限定で設置したと聞き、早速足を運んでみた。


平日の朝から多くの観光客が訪れるオックスフォード・ストリートで威容を誇るセルフリッジズ。地下階で開催されているエキシビション&ウォーター・バーに足を運ぶと、今年のテーマである「プラスチックによる海洋汚染」をダイレクトに表現したペットボトルのディスプレイが目を引く。売り場の熱気とは対照的な広々とした静かな会場の中心にウォーター・バーがある。  ビーチ・サイドの爽やかなカフェを思わせる雰囲気のオープン形式のカウンターには、いくつもの蛇口が備え付けられ、カウンター上には、まるで薬膳料理でも作るかのようなスパイスやすり鉢が置かれている。フィルターに通した水道水に各種スパイスやハーブなどで風味をつけ、バーテンダー(!?)がその場でフレーバー・ウォーターを作ってくれる。

▲ウォーター・バーのカウンターにはスパイス各種が 並び、どんな味が生まれるのか興味をかきたてられる。 ▲セルフリッジズの各所で個性豊かな水筒が販売されている。



▲ロンドンに点在する無料のウォーター・ファウンテンが探せるスマホ用の無料アプリ(iOS専用)もあり。ウェブサイトでも検索可能(www.findafountain.org)。
メニューには「バニラ・サブマリン」「ピュア・サルサ」「オール・シトラス」「ラブ・ウォーター」など、カクテルかとみまがう名前の水が11種類。筆者もどれにしようか迷いながら、ロマンチックな名前の「ロージー」と、材料のヒマラヤ産ピンク・ソルトに興味が湧き「ソル」をチョイス。「ロージー」はその名の通り、薔薇から抽出したローズ・ウォーター・ドロップを数滴たらしたもので、フローラルのほんのりとした香りが優しく、体にすーっとしみわたる。「ソル」は透明なグラスの底にわずかに残ったピンク色の塩の結晶が美しく、かすかな塩気が美味しい一杯。これらが無料だというのは嬉しい限り。


「セルフリッジズでは使い捨てのペットボトルの量を少しでも減らすために、売り場からすべてのペットボトル入りの水を排除しました」とエキシビション・マネージャーのアガサさん。無料のウォーター・バーで喉を潤すことができるだけでなく、フード・ホールに常設された「ウォーター・ファウンテン」=写真右=では、持参のボトルに水を補充することも可能。「お買い物の際に是非ご利用ください」と話す。
誰でも立ち寄れる無料の気軽さに加え、じっくり水を味わえる雰囲気に、取材で訪れたことを忘れ、すっかりくつろいでしまった。買い物に疲れたら、喉を潤しに立ち寄ってみては?(文・写真/ネイサン弘子)

  

 

Project Ocean Exhibition and Water Bar
Selfridges, 400 Oxford Street, London W1A 1AB
昼12時~午後6時、9月3日まで
www.selfridges.com/content/project-ocean