これぞ究極の『朝活』!?

モーニングレイヴ

 

 

  

 

■就業前の早朝時間を有効に使う「朝活」という言葉が日本でもブームとなり久しいが、その多くは仕事に役立つ勉強や、ヨガ、ランニングなどの健康志向の活動に終始しがち。一方英国では、音楽シーンの最先端を行くロンドンならではの朝活「モーニング・レイヴMorning Rave」が話題を呼んでいる。

 

「レイヴ」とはダンス音楽を一晩中流す大規模な音楽イベントやパーティーを指し、1980年代後半に英国で生まれたとされる。それまでのナイトクラブやディスコにない新しい経験や音楽を求める若者たちのあいだで一気に火がつき、主にウェアハウス(倉庫)や郊外の廃屋、農場などで行われてきた。しかし、違法な「クスリ」の使用や暴力沙汰が多発したため、警察の取り締まりの対象にもなりやすかった。そうした『危険な香り』がプンプン漂う、享楽的なイメージを大きく変えたのが「Morning Gloryville」が主宰する早朝レイヴだ。
「アルコールやドラッグなしで誰もが健康的に楽しめるレイヴができないか」とイベント・プロデューサーのサマンサ・ モヨさんとボディワーク・セラピストのニコ・トームズさんのユニークな発想でスタート。平日の早朝6時半~10時半まで朝日を浴びながら皆が踊り狂うノンストップのダンスイベントで、アルコールは一切提供されない。この一風変わったコンセプトが話題を呼び、わずか2年で開催150回を突破、今では世界24都市に広がりをみせている。
その誕生2周年記念の早朝レイヴがショーディチのクラブで行われると聞き、筆者も参加してみることにした。

 

 

左/2周年記念イベントにはファットボーイ・スリムが登場し、会場は大盛り上がり!
右/早起きして親子で参加。この後、子どもは学校、母親は会社へ出勤するのだとか。


朝5時起きでたどりついた会場は、倉庫が立ち並び、人通りもまばらな裏通りにあったが、朝日のせいかなんとも爽やかで危険な香りはゼロ。6時半には入口前に長蛇の列ができ、ジョギングに出かけるようなスポーティーな格好の人から、夜のクラブに出かけるようなスパンコールをキラキラ輝かせた派手な衣装の人まで、思い思いのスタイルの参加者であふれていた。
ダンスフロアの扉を開けると、そこはもう音の洪水に身を任せ、フリースタイルでダンスを楽しむ人々の楽園! スムージーや淹れたてのコーヒーを買えるスタンドもあり、踊り疲れたらクロワッサンを頬張りながらソファでくつろぐことも可能。ダンス以外にも無料でヨガやマッサージ、フェイスペイントなどが楽しめるスペースがある。参加者の多くはシティで働く金融マンや弁護士、看護師といった「堅い」職業の人で、そのまま出勤する人も。
ちなみに筆者が参加したイベントには、ロンドン五輪の開会式でパフォーマンスを行った人気DJ「ファットボーイ・スリム」ことノーマン・クックさんがサプライズで登場! 一流DJの音楽に身を任せる極上の初レイヴ体験になった。その日は1日中高揚感が持続し、いつになく(?)仕事もはかどった…かも!? 新しい朝活として、こんな早朝レイヴはいかが?(文/ ホートン秋穂)

 

 

近日中の開催予定

7月14日(火)南ロンドン、25日(土)西ロンドン、8月5日(水)東ロンドン/£12~
詳しくはウェブサイトへ(http://morninggloryville.com)