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あの有名バンドが、新作を続々とリリース!ブリットポップ・リバイバル

■ 1990年代に英国で生まれた音楽と文化のムーブメント「ブリットポップ(Britpop)」。当時のシーンを盛り上げたバンドやミュージシャンたちが近年、久々に新作を発表したり、復活ライブを行ったりと精力的な活動を行い、「ブリットポップ・リバイバル」の風が吹いている。また、今年は「オアシス」のデビュー30周年にあたり、改めてブリットポップを再評価・再注目する動きも高まっている。今回は、今もなお根強い人気を誇る彼らが、最近リリースしたアルバムをまとめて紹介しよう。(文/名取由恵)

リアム・ギャラガー & ジョン・スクワイア
『 Liam Gallagher John Squire 』

マンチェスター出身のノエル&リアム・ギャラガー兄弟により結成された、ブリットポップの代表格「オアシス」が2009年に解散した後、ボーカルの弟リアムは「ビーディ・アイ」の結成を経てソロ活動を開始。今年初めに同郷出身である「ザ・ストーン・ローゼズ」の元ギタリストとのコラボレーションを発表した。3月に発売された、2人の名前を冠したデビュー・アルバム『リアム・ギャラガー&ジョン・スクワイア』は全英アルバムチャート1位。「Just Another Rainbow」はオアシスとストーン・ローゼズのいいとこ取りをした1曲。


ノエル・ギャラガーズ・ハイ・フライング・バーズ
『 Council Skies 』

ギャラガー兄弟のケンカでも話題を集めた「オアシス」だが、兄ノエルがバンド脱退後にスタートさせたソロプロジェクトが「ノエル・ギャラガーズ・ハイ・フライング・バーズ」だ。現在のメンバーは元オアシスのジェム・アーチャー、クリス・シャーロックを含む。昨年、5年半ぶりにリリースしたアルバム『カウンシル・スカイズ』は全英アルバム2位にチャートイン。アルバムからの2枚目のシングル「Easy now」は、ノエル節全開の泣きのメロディが印象的。


ブラー
『 The Ballad of Darren 』

ブリットポップ時代に「オアシス」のライバルとしてシーンを牽引した、デーモン・アルバーンを中心にロンドンで結成された「ブラー」。2002年にギタリストのグレアム・コクソンが脱退して活動を休止したが、2009年にグレアムが復帰して再始動。以降は断続的に活動を続けている。昨年、8年ぶりとなるスタジオ・アルバム『ザ・バラッド・オブ・ダーレン』をリリース。全英1位を記録し、相変わらずの人気ぶりを証明した。昨年7月にウェンブリー・スタジアムで行った2日のライブはチケット完売。


シェッド・セヴン
『 A Matter of Time 』

リック・ウィッターを中心にヨークで結成された「シェッド・セヴン」。1994年にデビュー、1996年のセカンド・アルバム『マキシマム・ハイ』が大ヒットし、人気を集めた。2003年に解散するも、2007年に再結成している。今年1月に約6年ぶりの新作にして、6枚目のスタジオ・アルバム『ア・マター・オブ・タイム』をリリース。ブリットポップ期を彷彿とさせる良質の曲が揃い、バンド史上初の全英1位を獲得した。年末には全英ツアーが予定されている。


スウェード
『 Autofiction 』

ブレット・アンダーソンを中心に、1989年にロンドンで結成された「スウェード」。独特の美意識と世界観、叙情的な歌詞で人気を集め、ブリットポップ期を代表するバンドになった。2003年に解散するも、2010年に活動再開。その後も順調にアルバムを発表している。2022年にリリースされたスタジオ・アルバム『オートフィクション』は、全英2位にチャートイン。第1弾シングル「She Still Leads Me On」は、ブレットが亡き母親からインスパイアを受けて生まれた曲。


クーラ・シェイカー
『 Natural Magick 』

ロンドン出身のフロントマン、クリスピアン・ミルズ率いる「クーラ・シェイカー」は1996年にデビュー。1960〜70年代ロックとインド文化に影響を受けたサイケデリックなサウンドで、ブリットポップ後期に活躍した。1999年に解散、2004年に再結成した後、断続的に活動を続けている。今年、7枚目のアルバム『ナチュラル・マジック』をリリース。オリジナル・メンバーでのアルバムは25年ぶり。アルバムからのタイトル・トラック「Natural Magick」では、グルービーで骨太なロック・サウンドを聴かせる。


ブリットポップとは?

それぞれのバンドによって音楽性やスタイルは異なるが、基本的には1960〜70年代の「ビートルズ」「キンクス」といった古き良きブリティッシュ・ロックとスウィンギン・ロンドン、モッズなどのファッションやカルチャーに影響を受け、「英国らしさ」を追求したムーブメントのこと。労働党政権が誕生した1997年頃にはポップ・カルチャーのひとつとして頂点を極め、「クール・ブリタニア」と呼ばれるなど、社会現象にもなった。代表的な3大バンドは「オアシス」「ブラー」「パルプ」。

週刊ジャーニー No.1336(2024年4月4日)掲載

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