
■1300万ポンドをかけた3年間の大規模な改修を経て、子どものためのミュージアムが6月、リニューアルオープンした。子どもの頃に感じたわくわくを呼び覚ましに出かけてきた。
「The V&A Museum of Childhood」から「Young V&A」と、シンプルな名称に変更した同ミュージアムがあるのは、東ロンドンの地下鉄ベスナル・グリーン駅にほど近い場所。改装前は、主にガラスのショーケースに収められたおもちゃがずらりと陳列されているといった印象のミュージアムだったが、生まれ変わった姿はとにかく明るくカラフルでポップ!
『プレイ』『イマジン』『デザイン』の3つの新しいギャラリーでは、紀元前2300年から現代までの2000点にも及ぶ玩具や、子どもたちの生活にまつわる展示品を見ることができる。また、目の錯覚を生むからくり部屋や、砂遊び、ブロックやビー玉、マインクラフト、赤ちゃんも安全に遊べるエリアまで、実体験できる遊びが充実! 見るだけでなく触って遊べる展示に、子どもたちは大喜び。
『子どものためのミュージアム』に、かつての子どもたちも夢中だ。「子どもの頃これで遊んだなぁ」「これ持っていたよ、懐かしい…」など、ノスタルジーに浸る声があちこちから聞こえ、ドールハウスの街や色使いのセンスが光るギャラリーなど、工夫を凝らした展示に多くの大人たちが目をきらきらと輝かせていた。
遊び心と刺激と学びが満載の子どものためのミュージアムは、家族にとって夏休みにピッタリのお出かけ先なのは当然だが、大人だけでも楽しめること間違いなし!(文・ネイサン弘子)






Young V&Aでみつけたニッポン!






週刊ジャーニー No.1299(2023年7月13日)掲載