乗りこなしたい!エリザベス・ライン

■ロンドン中心部を挟んで、西のレディング/ヒースロー空港と東のシェンフィールド/アビー・ウッドを結ぶエリザベス・ライン。2009年の起工から13年という月日を経て、2022年5月24日に一部路線が開通して運行がスタート。10月24日にボンド・ストリート駅がオープンし、11月6日から一部直通運転開始でさらに便利になる。今回はこのエリザベス・ラインを取り上げてみよう。(取材・執筆/名取由恵・本誌編集部
マップ
路線マップは11月6日から公式に最新版に変わる!

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数字でみるとこんなカンジ!

◉ 西端の駅と東端の駅まで100キロ余り(60マイル余り)の距離を結ぶ。
◉ 2013~15年にかけ、ロンドン中心部に42キロに及ぶ鉄道トンネルが新たに建設された。
◉ 工事には1000人余のアプレンティスシップ(見習い)、5000人以上の失業者や地元住民が雇用された。
◉ 路線にはトテナム・コート・ロードなど新たに建設された10駅を含む41駅がある。
2016年2月にエリザベス2世にちなんでエリザベス・ラインと命名された。
◉ 中心部の駅には、200台のCCTVカメラ、50のヘルプポイント、66の案内表示を設置。
◉ ロンドン中心部の鉄道収容力は10%増になり、ロンドン地下鉄の混雑緩和が期待される。
年間で2億人の乗客が利用する見込み。

最新車両はこんなカンジ!

◉ アルストム(旧ボンバルディア・トランスポーテーション)社のクラス345型電車。
◉ 9両編成で、車両間は通り抜け可能。全体で200メートルの長さ。
◉ 一度に1500人が乗車可能。
◉ 5両目に車椅子の専用スペースを常設。
◉ 車内の随所にベビーカーやスーツケース用のスペースあり。
◉ エアコン完備(これはうれしい!)。省エネの照明・温度調節システムを装備。
◉ ホームにはWiFi完備(将来的にはトンネル内でもWiFiアクセス可能となる予定)。
◉ 地上での走行部分で時速144キロが可能。

11月6日からここが変わる!

その1 乗り換え不要に
ヒースロー駅/レディング駅~アビー・ウッド駅は、パディントン駅での乗り換えなしの直通になる。また、シェンフィールド駅~パディントン駅も、リヴァプール・ストリート駅での乗り換えなしの直通に。 加えて、シェンフィールド方面からヒースローに向かう場合は、これまでのようにパディントン駅構内を大移動するのではなく、ロンドン中心部の駅で途中下車し、同じホームでアビー・ロード方面から来るヒースロー行きの電車に乗り換える形。
さらに来年5月までに全線が乗り換え不要の直通になる予定。

その2 運行本数が増加
ロンドン中心部では日曜日も運行開始、週7日体制になる。
また、パディントン駅とホワイトチャペル駅の区間では、ピーク時で1時間12本から22本へ増加、オフピークでは1時間16本になる。来年5月には同区間で、ピーク時で1時間24本となる予定。
しかし、在来の地下鉄路線と比べて本数は多いといえず、ロンドン中心部からヒースローに向かう場合、T2&3行きが約15分毎、T4、T5行きがそれぞれ約30分毎に1本の割合(料金も11.50ポンドで地下鉄より割高)。待ち時間にご注意を。

ヒースロー空港駅利用時の裏ワザ
ヒースロー空港ターミナル4駅、ターミナル5駅から運行されるのはそれぞれ約30分に1本の割合だが、両支線が合流するターミナル2&3駅からは本数が増えることになる。ターミナル4駅または5駅から2&3駅までに限り、ヒースロー・エクスプレスに無料(チケット不要)で乗車できるので、とにかく2&3駅まで移動することをお薦めする。

さらに踏み込んだ「ステップ・フリー」
エリザベス・ラインは全駅がホームから路上まで段差なくアクセスできるステップ・フリー。さらに路線図内で、車イスマークが濃紺の駅については、車内から路上まで段差なくアクセスできる。

週刊ジャーニー No.1264(2022年11月3日)掲載