もっとキラクに楽しめそう!ハイブリッドなスポーツ競技

■サッカーやテニスなどなじみ深いスポーツを融合させた、新種のスポーツが世界的な注目を集めている。各スポーツの「いいとこどり」ともいえるハイブリッドな競技のなかから、特に人気上昇中の4種の新世代スポーツ競技を紹介しよう。(取材・執筆/名取 由恵・本誌編集部)

セレブにもファンが多いといわれる
ピックルボールPickleball
テニス+バドミントン+卓球

1965年に米国人の事業家・政治家ジョエル・プリチャード氏が、ワシントン州ベインブリッジアイランドにある別荘で、友人と共に子どものボール遊びとして考案したのが始まり。

● ルールはテニスに準ずる。コートはバドミントンとほぼ同じサイズ。卓球のようなラケットで軽量の穴あきボールを打ち合う。空気抵抗を受け、ボールの速度があまり出ないため、お年寄りから子供までみんなで楽しめる。
● 特に米国で普及し、全米の競技人口は400万人以上といわれる。レオナルド・ディカプリオやジョージ・クルーニー夫妻などのセレブもファンという。
● 国際ピックルボール連盟主催のベインブリッジ杯、世界ピックルボール連盟主催の世界ピックルボール大会といった競技会が開催されている。
www.pickleballengland.org

競技会ではカラフルなソックスをはいてプレーするのがお決まり
フットゴルフFootgolf
ゴルフ+サッカー

フットゴルフの歴史はまだ浅く、2008年にオランダ人のミハエル・ヤンセン氏とバス・コルステン氏が競技として確立。2009年にルール化され、第1回オランダ選手権が開催された。

● ルールはゴルフとほぼ同じ。サッカーボールを使って、ゴルフ場の18ホールもしくは9ホールをまわる。ホールにどれだけ少ない蹴り数で入れられるかを競う。
● サッカーとゴルフという人気スポーツを融合させた競技で、大人から子供まで気軽に楽しめるため、急速に普及中。「史上最速で発展している新スポーツ」といわれ、欧米を中心に40ヵ国以上で楽しまれている。
● 2012年に「FIFG(国際フットゴルフ連盟)」が設立され、同年開催された「第1回ワールドカップ」には8ヵ国が参加。
www.ukfootgolf.com

フリスピーのようなディスクを、バスケットの受け皿部分に入れて競う
ディスクゴルフDiscgolf
ゴルフ+フリスビー

最初に考案されたのは1900年代。1927年にカナダの小学校で初めての試合が開催された。その後しばらく廃れたが、1960年代に米国で復活し、英国でも多くのファンが誕生。

● ゴルフのボールの代わりにフリスビーのようなフライングディスクを使用(右端の写真のように、投げる場面によって複数のディスクを使い分ける)。専用ゴールに何投で投げ入れることができるかを競う。ルールはゴルフと似ていて、9ホール(または18ホール)を回り、投数が少ないほど、より良いスコアになる。
● 欧米を中心に世界27ヵ国で50万人以上が定期的に楽しんでいるという。現在、英国には93ヵ所(ロンドンは6ヵ所)のコースがある。
● 1982年にPDGA(プロフェッショナル・ディスクゴルフ協会)主催で始まった世界選手権のほか、米国ディスクゴルフ選手権など数多くの大会がある。
www.pdga.com

テニスより身体的負担が軽くて済むという
パデルPadel
テニス+スカッシュ

1969年にメキシコの事業家、エンリケ・コルクエラ氏が別荘にコートを作ったのがはじまり。特にスペインで人気があるが、欧州や南米・北米でもブームを巻き起こしている。

● ルールはほぼテニスと同じ。コートはテニスコートの半分くらいで、周囲は強化ガラスの壁とフェンスで仕切られ、リバウンドしたボールも返球可能。通常はダブルスで競技。肉体的負担が少なく、スキルにあまり左右されないので、初心者でも10分あれば簡単に習得できるという。
● スペインの競技人口は600万人以上、世界各地で1000万人以上に楽しまれている。テニスのラファエル・ナダル選手、アンディ・マリ選手も愛好家。
● 1992年に世界パデル選手権がスタート。以来2年ごとに開催されている。
www.lta.org.uk/play/ways-to-play/padel

週刊ジャーニー No.1252(2022年8月11日)掲載