「質の高い食品を、持続可能でリーズナブルな価格で、すべての人に提供し、イタリアの生物多様性を称え、食べて、買って、学ぶための、堅苦しくなく、自然体でシンプルな場所を作る」というコンセプトのもと、2007年に本国イタリアに1号店をオープンした「イータリー」。そのコンセプトを体現して人気を博し、米国、南米、ロシア、アジア、中東、ヨーロッパへと次々に店舗をオープンさせた同店の英国第1号店が、ロンドンのリヴァプール・ストリート駅に隣接するビルにいよいよオープンした。
オープン初日の4月29日午前、ロックダウンの緩和で人出がそこそこ戻った様子のリヴァプール・ストリート駅を出てすぐのビル。回転ドアに続々と買い物客が吸い込まれていく。筆者もワクワクしながら後に続くと、店内はすでにイタリア食材に目を輝かせる客たちで大賑わい。スタッフの多くがイタリア人らしく、イタリア語が快活に飛びかっていた。
4,000平方メートルの広々とした店内は2フロアからなり、テラスを含む4つのレストラン、複数のバーとカジュアル・ダイニング、打ちたて生パスタや店内加工のできたてチーズや総菜も買えるデリ、ピザやパスタなどのテイクアウェー・カウンター、ベーカリー、5000種を超えるイタリア食材を扱うショップ、英国最大級のイタリアワイン・セラー、料理教室が入る、まさにイタリア食のワンダーランド!
店を出る頃にはさらに多くのイタリア食ファンが店外に行列を成していた。現在レストンランはテラス席のみの営業だが、来週20日(木)に店内レストランとバー、座席エリアもオープンする予定。
マンジャーモ(いただきましょう)!(写真・文/ネイサン弘子)
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週刊ジャーニー No.1188(2021年5月13日)掲載