「不要な服」と「着たい服」を交換!Clothes Swapping

■ ファストファッション・ブランドのおかげでオシャレを気軽に楽しめるようになった反面、簡単に捨てられる服の量も増加し、問題視されている。そんな中で注目されているのが「クローズ・スワッピング」。不要になった衣類を手に、出かけてきた。

クローズ・スワッピングとは、その名の通り服(clothes)を交換する(swap)こと。一般参加のイベントが各地で行われていると聞き、ネット検索してみると、11月17日に東ロンドンのハックニーで行われるという情報をキャッチした。
今回のイベント「Hackney Clothes Swap Shop」の参加ルールは簡単で、不要になった服・靴などを1~10点持ち込むこと。下着・水着を除いて何でもオッケーだが、「友達にプレゼントできるもの」「清潔なもの」「質の良いもの」などが求められている。
正午~午後1時の間に「不要な服」が受け付けられ、午後1時半にスワップ・ショップがオープンする。持ち込んだ服の元の小売価格が50ポンド以下であれば1トークン(引換券)、50ポンド以上+状態が良ければ2トークンをもらうことができ、そのトークンと持ち帰りたい服を交換する仕組みだ。
筆者は、自宅の靴箱で眠っていた「Whistles」のサンダルを持参。数年前に購入したものの、歩くと足が痛くなってしまうため履く機会がほとんどなくなっていた。そこで今回持ち込んでみると、引き換えにトークン2枚が渡された。
午後1時半にショップがオープン。ファストファッション・ブランドから中堅ブランドまでの衣類が並ぶ。好みの服を物色していると、筆者の持参したサンダルを手にしている人を発見! 誰かに喜んでもらえると思うと良いことをした気分。筆者も自分に合いそうな服を試着し、2トークン分のパンツ2点に決めた。

気に入っていたものの、ほとんど履くことがなかったサンダル。「eBayで売ろう」と思ったこともあったが、リスティングや発送の手間を考えると「面倒くさい…」。思い切って手放すことに。
代わりに、今後大活躍しそうなネイビーのパンツと、普段は履かないけれどチャレンジしてみたいと思っていた柄物のパンツを入手! 修繕が必要な場合に備え、ミシンとともにスタッフが会場に待機していたのもありがたいサービス。

会場で出会った北ロンドン在住の女性は、各地のイベントに足を運んでいるのだそうで、「もう絶対着ることはない服を持ち込むのがポイント! イベントによっては欲しい服が見つからないこともあって、『あれを手放したのに、何も手に入らなかった』って後悔することになるから」とアドバイスをくれた。
今回はトークン形式だったが、持ち込んだ服の数だけ持ち帰ることができるイベント、入場料を払うものなど主催団体によりスタイルはさまざま。ハックニーを出た後、キングズ・クロスで行われた会にも足を運び、この日は靴1点、トップス2点、スカーフ1点とお別れし、新たに3本のパンツとの出会いを果たした。
そもそも古着がダメという人には不向きだが、お金をかけずにワードローブに新たな服をプラスできたのは嬉しい限り。「不要な服」を「着たい服」と交換してみては? (写真・文/西村千秋)

週刊ジャーニー No.1113(2019年11月21日)掲載