金融街にアート出現!Sculpture in the City

■ 今年で9回目となる、金融街シティのアート・イベント「Sculpture in the City 2019」。国内外の芸術家達が街の各所に作品を展示すること、実に21点。今回はその中から主な作品をご紹介!
The Source, Patrick Tuttofuoco (2017)
Leadenhall Market, EC3V 1LT

長い歴史を誇るマーケットであり、映画「ハリーポッター」のロケ地としても使われたことがある、レドンホール・マーケット内に設置された作品=写真上。歴史を感じる美しい建物と、それを背景に光るネオンサインが生み出すアンバランスさが非常に面白い。伊パトリック・トゥットフーコ氏作。また同マーケット内には英ショーン・C・バダム氏による作品I'm Staying(2014)も展示されている。合わせてどうぞ。

Bridging Home, London, Do Ho Suh (2018)
Wormwood Street, Footbridge, EC2

日本人なら視線を向けずにはいられない、東洋建築が歩道橋の上に乗っているというインパクト抜群の不思議な作品=写真上。ロンドン金融街には合わなそうな組み合わせだが、意外にもレンガ造りの建物が並ぶ通りに馴染んでいる。韓国出身アーティスト、ス・ドホ氏作。

Reclining Nude 1, Kevin Francis Gray (2016)
St Botolph-without-Bishopgate Churchyard, EC28

高層ビルの狭間に隠れるように佇むのは、北アイルランド生まれの芸術家ケビン・フランシス・グレイによる大理石の彫刻=写真上。雲で作り出したような独特の造形が思わず目を引く。

The Same For Everyone, Nathan Coley (2017)
Cunnard Place, EC3A 5AR

上の写真はスコットランド出身のネイサン・コリー氏による作品。ややモノクロームな印象を与える高層ビル群の中に、浮かぶように現れるネオン文字。その絶妙なコントラストが生み出す美しさはきっと「The Same For Everyone.(誰にとっても同じ)」。夜には周囲の夜景と相まって、より綺麗に映えるかも。

Abstract Mass, Nina Saunders (2008)
Undershaft, EC3P 3DQ

オフィス街の中に、ぽつりと置かれたソファーというなんともシュールな光景=写真上。驚きなのはこの作品がコンクリートとステンレスで出来ていること。形、質感、しわの具合まで、作者のこだわりが見て取れる。座り心地が気になる方は腰を下ろしてみてはどうだろう。デンマーク出身のニーナ・サンダース氏作。
(写真・文/佐々木裕省)

2020年4月まで。
この他の作品、マップなどの詳細はウェブサイトwww.sculptureinthecity.org.ukにて。

週刊ジャーニー No.1101(2019年8月29日)掲載