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日本由来の代替肉 セイタン Seitan

Fashion Re-Told
■ 健康ブームにのり、ヴィーガン市場が拡大の一途を辿る中、夏のBBQ商戦に向け、大手スーパーがアジア生まれの代替肉を使用したヴィーガン・バーガーを投入した。その味わいとは?

ヴィーガン向け商品といえば、大豆ミートを使用したソーセージやレディミール、真菌を培養し肉のような歯応えを再現したクオーンなど、各社商品開発に余念がない。そんな中で発売された大手スーパー「ウェイトローズ」のヴィーガン向け新商品が、メディアで取り上げられ話題を呼んでいる。
同スーパーが自社ブランドとして発売したのが、代替肉を使用したバーガー用のパテ「Vegan Seitan Pattie」。「セイタン」とは小麦のグルテンを主原料とした食品。「グルテンが主原料」と言われても想像しにくいだろうが、みそ汁などに入れる「お麩」も小麦グルテンを原料とする食品で、日本ではわかりやすく「お麩ミート(セイタン)」または「グルテンミート」と表記されることもある。
日本をはじめアジア各国で古来より食されてきたお麩などをはじめとするグルテン食品に「セイタン」と名づけ、欧米に広めたといわれているのは、玄米や全粒粉を主食とする食事法「マクロビオティック」の提唱者であった桜沢如一(さくらざわ・ゆきかず)氏。「正しいタンパク質」からなる造語で、まさに植物性タンパクの供給源として、英国でもすでにヴィーガン食品店やヴィーガン・レストランなどで提供されいるが、一般的にはその名はまだ浸透していないようだ。

セイタン・パテを食べてみた!

ウェイトローズのセイタン・パテを購入(2つ入りで2.99ポンド)

焼いて好みのパンにはさんで食べてみると、モチっとした触感で想像以上に美味!

セイタンの作り方はいたって簡単。小麦粉に水と少量の塩を加えてこねる。生地をしばし寝かせた後、サラシなどにくるんで水の中で揉み、余分なデンプンを洗い流すと、グルテンの塊が完成する。これを素に様々な食品に加工したものがセイタンとなる。ちなみにこのグルテンの塊にモチ粉を混ぜ合わせて加熱すると、「生麩」が出来上がる。
さて、説明が長くなったが、ウェイトローズのセイタン・パテの味をご紹介しよう。主原料はきのこ類とセイタン。鉄板でじっくりカリッと焼いたパテは、米粉が配合されているからか、少々モチっとした食感もあり、フライド・オニオンや胡椒などでしっかりとした味付けがされているので、ソースなしでも充分に味わい深い。ピタパンに葉の柔かいラウンド・レタスと共にはさんで食したが、ヴィーガン・レストランで提供されても合格なレベル!
ちょっと肉を控えたい時に食べても満足感が得られるし、ホーム・パーティーなどでもヴィーガンの客人に胸をはって提供できそう。試してみては?
(文/ネイサン弘子)

週刊ジャーニー No.1094(2019年7月11日)掲載