マノロブラニク at ウォレスコレクション、アート×靴のコラボ展、開催中!

Fashion Re-Told
■ 世の女性たちを魅了してやまないシューズ・ブランド「マノロ・ブラニク」。「魔法の靴」と称される同ブランドの作品と、絵画を合わせて展示するエキシビションがウォレス・コレクションで開催中。早速足を運んだ。

ダイアナ元妃が愛用したり、ドラマ「セックス・アンド・ザ・シティ」の主人公が夢中になったり…。世界で最も有名な靴デザイナーの一人としてその名をとどろかせているマノロ・ブラニク。本展では、スペイン・カナリア諸島に生まれ、英国に在住する彼が手掛けたハイヒールやブーツなど160組を、10部屋にわたって展示。過去50年におよぶブラニクの創造性に焦点を当てた内容だ。

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ガラス越しでの鑑賞となってしまうのが残念だが、それでもブラニクのこだわりを随所に見ることができる。

たとえば、フラゴナールの名作「ぶらんこ」やブーシェの「ポンパドゥール夫人の肖像」が飾られるオーヴァル・ドローイング・ルームでは「Love and Passion」と題し、ソフィア・コッポラ監督の映画「マリー・アントワネット」(2006)のために作られた靴が飾られている。肖像画に描かれたドレスや女性らの肌、「ぶらんこ」でふわりと宙を舞う靴などと合わせて見ていくと、18世紀のフランス宮廷のイメージがよりかき立てられる。
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ハルスの「笑う騎士」とブーツ。
一方、同館のメインホールとなるグレート・ギャラリーでは「Masterpieces」として、ブラニクが選んだ自身の傑作を展示する。ハルスの「笑う騎士」の隣に置かれたブーツと絵画をじっくり見比べてみるうちに、騎士の袖口とブーツに共通するデザインを発見! 絵画からブラニクが得たであろうインスピレーションを想像したり、関連性を考えたりしながら鑑賞するうちに、絵画に描かれるファッションのディテールの美しさに改めて気づくことができるのも本展の魅力といえる。
ファッションやアートに関心がある人はもちろん、関心はないけど新たな気づきを得たい人には、ぜひ訪れてほしい、この夏一押しの特別展(しかも入場無料)。お見逃しなく。 (写真・文/西村千秋)

 

An Enquiring Mind: Manolo Blahnik at The Wallace Collection
The Wallace Collection Hertford House, Manchester Square, London W1U 3BN
入場無料 
2019年10月27日まで
www.wallacecollection.org

週刊ジャーニー No.1093(2019年7月4日)掲載