子ども部屋デコレーションの新定番!?ジェンダーニュートラル

■ 新生児が女児ならばピンク色、男児ならば青色がファッションやおもちゃの色を決める上で定番とされてきたが、時代は変わりつつあるようだ。大手デパートや各業界では今、性別を区別しない色合いの商品を求められているという。

男女の格差やLGBT差別問題が広く取り沙汰され、それらを是正する動きが世界各地で拡大する中、英国では子育てを取り巻く状況においても変化が見られる。「男であること、あるいは女であることにとらわれない、自分らしい生き方を模索してほしい」「男女差別をしない子どもに育ってほしい」など、今の時代背景を反映して、「ジェンダー(性別)ニュートラル(中立)」の考えのもとに子どもを育てたいと思う親が増えているという。

ジョンルイスでは、子ども部屋用の家具として白やグレーなど、落ち着いた色合いの商品を取りそろえる。写真上は、子ども関連商品の中で人気第3位の家具セット(742.50ポンド)。白いシンプルなデザイン。

質のよい子ども服を取りそろえる大手デパート「ジョンルイス」では、数年前からベビー服の展示コーナーを示す「Girls」「Boys」のサインを「babywear」に変更し、商品ラベルにも「Girls & Boys」「Boys & Girls」と表示するなど、ジェンダー・ニュートラルの姿勢を見せている。同社によると現在、子ども部屋のデコレーションとして親達に人気の色は性別をイメージさせない中間色で、「全国的に最も売れ行きがいいのはグレー」(広報担当者)。このほか白、黒、茶色も人気という。  第1子出産を目前に控えるハリー王子&メガン妃夫妻もこの動きに賛同しており、同夫妻が暮らすウィンザー城のフログモア・コテージに設けられた子ども部屋は、「ジェンダー・ニュートラル」かつ環境に配慮したつくりになっているのだそう。ゴシップ紙からは「グレーのペンキをドイツのAuro社から購入した」といったニュースも報じられるなど、この流れに拍車がかかりそう。  もちろんインテリア業界ばかりでなく、おもちゃやファッション、さらには命名においてもこうした傾向が見られる。注目されるロイヤル・ベイビーの名前、ジェンダー・ニュートラルが取り入れられるかも?(文/西村千秋)

週刊ジャーニー No.1081(2019年4月11日)掲載