社会に貢献!ダサくて可愛い!??? Christmas Jumper

クリスマス気分を盛り上げてくれるクリスマス・ジャンパー。
今年もチャリティーの一環として、12月14日にクリスマス・ジャンパー・デーが設けられている。楽しく社会に貢献してみる!?
 サンタクロースやトナカイなど、クリスマスをイメージさせる柄が施されたクリスマス・ジャンパー。かつては「時代遅れの柄」のセーター(英国ではジャンパーと呼ばれる)として認識され、英国の若者にとって「もらっても嬉しくない」プレゼントの代表格だった。ところが1980年代以降、古臭くてダサいセーターに、ジョークとして袖を通すことが流行。その後、2012年にチャリティ団体「Save the Children」が、「クリスマス・ジャンパー・デー」と銘打ち、毎年12月の特定の金曜日に「クリスマス・ジャンパーを着て募金をしよう!」と呼びかけるキャンペーンを開始した。今年は1人2ポンドが目安額として設定され、個人あるいは団体単位で募金を受け付けている(https://christmasjumperday.org)。
 例年、個性豊かな装いの人が街を闊歩する姿を見かけるばかりか、この季節になると、ショップの店頭にはさまざまなデザインがずらりと並び、イベントの盛り上がりを知ることができる。
 そんな中、今年注目を浴びているのが、夏に英国を沸かせた男子サッカー・イングランド代表のギャレス・サウスゲート監督のトレードマークであるウェストコートを模した柄と、プラスチックごみの問題を訴え、一大ムーブメントを巻き起こした動物学者デイヴィッド・アッテンバラ氏の顔を大きくあしらったもの。どちらも35.99ポンドで販売され、売上げた枚数と同量の数のセーターが路上生活を送る人々に送られるという。

A: Beyond Retro  Santa Claus Christmas Jumper 22ポンドhttps://www.beyondretro.com/ B: Beyond Retro Snowfall Design Christmas Jumper 18.95ポンドhttps://www.beyondretro.com/ C: Notjust David Attenborough Christmas Jumper: Attenbrrr 35.99ポンドhttps://notjust.shop/ D: Save the Children Christmas Tree Vintage Jumper 10ポンドhttps://christmasjumperday.org E: Notjust Gareth Southgate Christmas Jumper: Coming Home for Christmas 35.99ポンドhttps://notjust.shop/

 

 ただ、クリスマス・ジャンパー人気の高まりの一方で、それによる弊害も報道されている。環境に関するチャリティ団体「Hubbob」の調査では、4人に1人がクリスマス・ジャンパーを1度しか着ない、あるいは1度着た後、捨ててしまうと答えたことがわかったのだそう。同団体は、ファスト・ファッションの加速による環境問題を懸念し、不要品をチャリティ・ショップに持っていくことや、友人と交換することなどを推奨している。
 既に持っているものをアレンジして着たり、古着屋でユニークな柄を発掘したりする手もありかもね。
(文/西村千秋)

ウェブサイト「Love Your Clothes」(www.loveyourclothes.org.uk)では、不要になった服を利用して、クリスマス・ジャンパーを手作りする動画を公開中。創造力をフル活動して、作ってみては?

週刊ジャーニー No.1063(2018年11月29日)掲載