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日本の魅力を発信、ジャパン・ハウス ロンドン開館!

■ ケンジントン宮殿のほど近くに6月21日、日本のアートや食、テクノロジーなど、文化や伝統を紹介するスペースが開館した。3フロアにわたる館内をレポートする。
米ロサンゼルス、ブラジルのサンパウロに続く3館目となる日本文化発信の海外拠点「ジャパン・ハウス・ロンドン」。まずグランドフロアを覗いてみると、ここでは「日本のものづくり哲学」に主眼を置いて厳選したものを販売中。日本工芸からデザイン性の高い小物など、新旧織り交ぜた商品が陳列され、その横には作り手やブランドの背景が記されている。商品に触れながら説明書きを熱心に読む来場者の姿が目を引く。日本人にとっても日本の魅力を改めて感じさせてくれるラインアップだ。
地下にはライブラリーとセミナー・スペース、そしてエキシビション会場。現在、エキシビション会場では、建築家・藤本壮介氏の「未来の未来」と題する展示が行われている。今後、このスペースを利用して新潟県燕三条の金物に関するエキシビションが予定されるなど、毎回異なるアプローチで日本文化を発信する計画という。
小ぢんまりとした空間ながらも見逃せないのが地下のライブラリー。選書家・幅允孝(はば・よしたか)氏のコーディネートによる本が並び、中央に設置されたテーブルに着いて閲覧することが可能。「暮らし」「食」「日本とロンドン」などのカテゴリーに分け、ウルトラマンのビジュアルブックから夏目漱石の「倫敦塔」(英文版)までが並ぶ。また本のエキシビション・コーナーもあり、写真集や古書を通して日本の「自然」(~8月)、「民藝」(9~11月)を紹介する仕掛けだ。
さらに上階には、日本食レストラン「Akira 明」が入居する。料理長を務める清水明氏による炉端焼き、寿司を中心とした料理が提供され、「料理、器、プレゼンテーション」を軸に、日本の食文化とおもてなし文化を体現する場所となっている。
ジャパン・ハウス・ロンドンは日本外務省が主導し、年間10億円の運営費があてられる。今後どんな役割を担っていくのか。これからが楽しみ! (写真・文/西村千秋)

Japan House London
101-111 Kensington High Street, W8 5SA
月~土:午前10時~午後8時
日:正午~午後6時
レストランの営業時間はウェブサイトにて
www.japanhouselondon.uk
https://www.facebook.com/weekly.journey/videos/vb.1393373500965150/1880579908911171/?type=2&theater

写真左:グランドフロアにはソファや椅子が置かれ、ゆったりした空間になっている。また日本旅行に関する資料やアドバイスが得られるコーナーもあり!
写真右:食品や雑貨、衣類などが販売される。贈り物にも良さそう。

週刊ジャーニー No.1041(2018年6月28日)掲載

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