創設250年、新しくなったロイヤル・ アカデミー・ オブ・アーツ The New RA

■ ロンドン中心部にある美術学校で、美術館も併設される「ロイヤル・アカデミー・オブ・アーツ」。創設から250年を迎えた今年、5600万ポンドの費用をかけた改装が完了し、5月19日に新しくなって一般公開された。

画家や建築家など、芸術家らが集まって1768年に創設された「ロイヤル・アカデミー・オブ・アーツ(Royal Academy of Arts, RA)」。創設以来、芸術家の支援・教育、芸術振興を目的に活動する。
3年以上におよぶ今回の再開発設計を手掛けたのは、イングランド南東部の港町マーゲイトに2011年に開館した美術館「ターナー・コンテンポラリー」や、同年イングランド北部のヨークシャーにオープンした美術館「ヘップワース・ウェイクフィールド」を担当した建築家デイヴィッド・チッパーフィールド氏。これまで隣り合わせに建ちながらも別々に機能していた「Burlington House」と「Burlington Gardens」をつなぎ=写真上、キャンパスだけでなく作品展示スペースを拡張させた。これにより一般の人がアクセスできるエリアが70%増えたという。
新たに設けられた展示室「The Collection Gallery」=同下右、「The Vaults」=同上、「The Architecture Studio」では、同校の教育への取り組みや「RA」が誇るコレクションを、小規模ながらも入場無料で一般に公開。ロマン主義の画家ターナー(1775~1851年)から気鋭の現代アーティストまでの作品を紹介する。アートに馴染みがない人にとっても、気軽に足を運びやすくなったと言えるだろう。
一方、アート好きに嬉しいニュースは企画展用の展示室やレクチャー・ルームの増設。定評のあるエキシビションやイベントが今後ますます充実するという。
「RA」の目玉として1769年から続き、有名・無名アーティストの作品1200点超を展示する「サマー・エキシビション」は今年も6月12日~8月19日の日程で開催予定(コーディネーターは現代芸術家のグレイソン・ペリー氏)。足を運んでみては? (文/西村千秋)

 「RA」のある建物はもともとは貴族の私邸だったことから、館内には優雅な雰囲気が漂う=写真左( © Simon Menges)。館内にはカフェやレストランもあるので、鑑賞の合間に立ち寄るのもおすすめ。

Royal Academy of Arts
Burlington House側入り口
Burlington House, W1J 0BD
Burlington Gardens側入り口
6 Burlington Gardens, W1S 3ET
www.royalacademy.org.uk

週刊ジャーニー No.1037(2018年5月31日)掲載