五感が刺激される、かも!? Sense of Space

■ リバプール・ストリート駅の裏にある広場「Exchange Square」で5日、五感を刺激し、リラックスさせるための期間限定インスタレーションが登場した。日々の忙しさで鈍りがちな五感を活性させるべく、出かけてみた。

高層ビルに囲まれた広場に現れたのは、外観がカラフルに彩られた大きな箱型スペース。中には4つの部屋が用意され、あわただしい都会の生活に束の間の休息を与えてくれるのだという。
まずは「Doodle Room」から。いたずら書きアーティスト「Mr Doodle」が描いた遊び心あるキャラクターや生き物が、壁一面にぎっしり=写真右下。黒1色の細かいイラストに初めは目がチカチカするものの、しばらくするとその違和感が面白く感じられる。背景に同化するように置かれたベンチに座り、写真撮影する来場者もたくさん。
部屋の片隅にあった扉を開けると、次は日本の花見をテーマにした「Infinity Garden」。鏡に囲まれた暗い部屋に、桜の木が配置されている=同上。垂れ下がる枝には電飾がつけられ、白、赤、青と光の色が変わるにしたがって、花びらが薄いピンク、紫、青色に染まる。鏡効果でこの風景がどこまでも続く様は幻想的! 日本の伝統的音楽「さくら」が流れる中、暗闇に浮かぶ桜を前に、初めは「Wow! Amazing!」と興奮気味に入室した人らも、次第に静かにその世界観に浸っていた(桜の儚さが表現されていたらもっとよかったかも)。
「Emotion Box」と名づけられた次の部屋は、桜に比べると少し地味な、体を使ったアート体験。指定された場所に立ち、両手を上げて大きく動かすとセンサーが反応してスクリーンの模様が動き出す。こちらは子どもに人気がありそう。
最後の「Zen Studio」は、リラックスするためだけのスペース。パステルピンクの巨大なクッションが用意され、リラクゼーション効果を高める音楽や香りにまで気を配って設計されているので、体を楽にして寝転がってみよう。五感が刺激されたかどうかはわからないけれど……楽しいひとときになったことは間違いなし。近くに行く機会があれば、ぜひ覗いてみて。(文・写真/西村千秋)

Sense of Space
Exchange Square, London EC2A 2BQ
月~土:午前11時~午後8時 日:正午~午後6時
5月18日まで/入場無料
www.broadgate.co.uk/SenseOfSpace

写真左:ロンドン在住のグラフィック・デザイナー「Supermundane」が外観と周辺をカラフルに装飾/同右:アーティスト「Mr Doodle」の世界が広がる1室。置かれたベンチは意外とソフトな座り心地。

週刊ジャーニー No.1030(2018年4月12日)掲載