年末年始で疲れた心身に ジンセン Ginseng

■東アジアで古くから珍重されてきたジンセン(高麗人参)が、ストレスを解消し、パワーをもたらす東洋の秘薬として注目されている。

ジンセンと抹茶をブレンドした、「Pukka」のお茶。1箱20個入り2.79ポンド www.pukkaherbs.com
スーパーのお茶売り場で取り扱い面積を着実に広げているハーブ・ティーやルイボス・ティーに代表されるヘルシー系のお茶。抹茶&ミント、デトックス、ベリー、レモン&ジンジャーなど、売り場に足を運ぶたび、多種多様な素材をブレンドした新たなフレーバーのお茶が新発売されており、各社が新商品の開発にしのぎを削っている様子がうかがえる。
それらのお茶のパッケージの中で、目にするようになった「Ginseng」の文字。中国茶の一種かな?と思いながら飲んでいたが、気になって調べてみると「高麗人参(英名=Ginseng・ジンセン、中国語由来)」であることがわかった。
ジンセンは中国東北部から朝鮮半島にかけてを原産地とするウコギ科の多年草の根で、2000年以上前から薬用または食用に用いられていたとされる高級生薬だ。古来から不老長寿の神薬、万能薬とされ、現代の研究では「ジンセノサイド」といわれるジンセン特有の有効成分が、滋養強壮、精神安定、抗炎症や免疫力強化に有効であるということが判明しており、ジンセノサイドは、1本のジンセンのわずか2~3パーセントにあたる細長い『ひげ根』に最も豊富に含まれているという。
ジンセンは成長が遅く、栽培から収穫まで4年~6年と非常に長いため高額で取引されており、さらに稀な天然物となると『金より高額』と言われるほどだ。
ここ英国ではハーブ・ティーの他、滋養強壮&精神安定のサプリメント、アロマ・キャンドル、化粧品など、主にリラックス効果や滋養強壮を謳った化粧品や健康食品に利用されている。
英国生まれのオーガニック・ハーブ・ティー・メーカー「Pukka」の「Ginseng Matcha Green Tea」を飲んでみると、ジンジャー・ティーに似たピリッとした辛味が微かに感じられ、いかにも体によさげな味わいだ。
これらの商品を手に取る人々が果たしてジンセンを知っているのか? そして高価なジンセンがこれらの商品にどれほど含まれているのか? という疑問は残るが、年末年始で疲れた心身をジンセンで癒やし、パワーをもらってみては?(文/ネイサン弘子)

A:Kiehl's Cactus Flower and Tibetan Ginseng Hydrating Mist/18.50ポンド www.kiehls.co.uk
B:Baylis & Harding Black Pepper and Ginseng Grooming Gift Box/25.32ポンド www.amazon.co.uk
C:Molton Brown Suma Ginseng Body Wash/20ポンド(左)Suma Ginseng Nourishing Body Lotion/25ポンド(右) www.moltonbrown.co.uk
D:Holland & Barrett Korean Ginseng 100 Capsules 500mg/16.49ポンド www.hollandandbarrett.com
E:Elemis Rehydrating Ginseng Toner/23.50ポンド www.elemis.com
F:Baylis & Harding Black Pepper & Ginseng Fragranced Reed Diffuser/12ポンド www.amazon.co.uk

週刊ジャーニー No.1016(2018年1月4日)掲載