乗り捨てオッケー! シェアバイク続々登場

ロンドンのシェアバイクといえば2010年に導入された、通称「ボリス・バイク」。市民の足として活躍中だが、今年に入って新たな企業がシェアバイク市場に続々と参入している。明るい黄色が目をひく「Ofo」に乗って、風に吹かれてみた。

使い方は簡単。まずは①スマホにアプリをダウンロード。アプリを立ち上げると自転車の所在地が表示されるので=写真下左、その場所まで行って、②自転車につけられているQRコードをアプリで読み込むと、かけられた鍵が解除される。そして③使い終わったら施錠して完了。特定の場所(dock)に停めなければならないボリス・バイクとは異なり、一般自転車の駐輪可能な場所ならどこにでも停められる(dockless)のが特徴だ。
早速Ofoを利用して、いつもなら30~40分かけて散歩を兼ねて歩いて向かう友人宅に出かけてみた。ロンドンで自転車に乗ることに慣れてないこともあって必要以上に緊張したが、歩くのが面倒なときには便利に使えることを実感。バスでは行きにくい場所や、ちょっと離れたスーパーに出かける際に重宝しそう。利用は30分で50ペンス。1時間2ポンドのボリス・バイクよりもかなりお得。
Ofoは現在、カウンシルの許可を得たエリアでのみ展開中。ロンドン東部ハックニー、イズリントン、シティなどが利用可能な「ホーム・ゾーン」となっている。そのため、このホーム・ゾーン内での駐輪が必須。アプリのダウンロード時に100ポイントの「クレジット・スコア」が与えられ、マナーに反する行為(違法駐輪、施錠し忘れ、ホーム・ゾーン外での駐輪など)をすると減点されるシステムも設けられている。ポイントが「0」になると利用は不可となる。
今回はOfoを利用してみたが、ロンドンに新しく登場したシェアバイクは他にもある。今年の初めにシンガポールでスタートした「oBike」が7月、ロンドン中心部に上陸。9月には中国発の「Mobike」が西部イーリングに、さらに今月、アイルランド発の「Urbo」が北東部のウォルサム・フォレストに姿を現した。
ドックを持たないことで、導入にかかる費用を削減できる上、利用者の負担も軽減されるなどの利点があるほか、ボリス・バイクが設置されていない地域での活用も見込まれていることから、各社は今後、エリアと導入台数の拡大を目論んでいるのだそう。活況を呈するシェアバイク市場が今後どう発展するのか楽しみだ。(文/西村千秋)

【左】自転車の位置情報、ロック解除、支払いなどすべてアプリで管理。
【右】自転車に記されたQRコードをアプリで読み込むと、ロックが解除される仕組み。利用後は施錠して完了!

週刊ジャーニー No.1009(2017年11月9日)掲載

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