BFI London Film Festival 日本映画をチェック!

10月4日開幕する映画祭「ロンドン・フィルム・フェスティバル」(15日まで)。 短編を含む参加作は世界67ヵ国より242本! その中から、話題の日本映画をピックアップした。
会場、チケットなどの詳細はウェブサイトでご確認を。

●Close-Knit 彼らが本気で編むときは、
14日 午後6時 Cine Lumiere/15日 午後1時 Rich Mix


『かもめ食堂』『めがね』の荻上直子監督が、『脳男』『予告犯』の生田斗真を主演に据えて5年ぶりに撮った最新作。生田演じるトランスジェンダーの女性リンコとその恋人マキオ、ふたりの前に現れた小学生のトモが、新しい家族の形を見つけていく姿を、「編み物」をモチーフに描き出す。
育児放棄されたトモは、叔父であるマキオの家に身を寄せる。そこには、マキオの美しい恋人で、性別適合手術を受けて女性になったリンコが暮らしていた。
最初は戸惑うトモだったが、リンコの美味しい手料理とトモへの愛情に、次第に心を開いていく。そしてリンコの中にも母性が芽生え…。
マキオ役を演じるのは、『ゲロッパ!』『パッチギ!』の桐谷健太。トモ役は、オーディションを経て抜擢され、本作で映画本格デビューを果たした柿原りんか。
荻上監督作品に欠かせないスタッフのひとりで、フードスタイリストの飯島奈美が制作に参加。彼女の演出する食卓シーンにも注目したい。


●Blade of the Immortal 無限の住人
8日 午後8時15分 Embankment、9日 午前11時 Embankment、9日 午後6時15分 Soho(トーク・イベント)


沙村広明原作の人気時代劇コミックを、三池崇史監督が木村拓哉主演で実写映画化。死にたくても死ねない「無限の体」をもつ人斬り・万次。人生を無為に過ごしていた万次のもとに、両親の仇討ちを誓う少女・凜が現れ、ふたりは壮絶な戦いに身を投じていく。出演は杉咲花、福士蒼汰、市原隼人、戸田恵梨香、市川海老蔵ほか。豪華俳優陣がノースタントで挑んだ迫力の殺陣は必見。9日には三池監督によるトーク・イベントあり。


●Lu Over the Wall 夜明け告げるルーのうた 
14日 午後12時45分 NFT2、15日 午後6時10分 PCC


湯浅政明監督の長編アニメーション。両親の離婚により、人魚の言い伝えを持つ漁港に引っ越してきた中学生のカイ。両親への複雑な思いを胸に秘めて日々を過ごしていた彼はある日、人魚の少女ルーと出会う。天真爛漫なルーと過ごすうちに、少しずつ変わっていくが…。少年と人魚の、出会いと別れを爽やかに描く。フランスの「アヌシー国際アニメーション映画祭」の長編部門で、日本人として22年ぶりとなる最高賞を獲得した。


●And So We Put Goldfish in the Pool. そうして私たちはプールに金魚を、 
10日 午後6時30分 Vue5、12日 午後12時45分 NFT2


CMプランナーとして活躍する長久允が監督・脚本を務める短編作(28分)。中学校のプールに400匹の金魚が放たれるという、実際に起きた事件をもとに制作された。「キレイだろうな思って」と、犯行理由を話したのは4人の女子中学生。その本当の理由とは…。少女たちの心情がスピード感あふれる演出でつづられる。インディーズ映画の登竜門として知られる「サンダンス映画祭」第33回の短編部門で日本映画として初めてグランプリを受賞した。

週刊ジャーニー No.1003(2017年9月28日)掲載