マンUの名プレーヤーがプロデュース
CAFE FOOTBALL

 

■英国文化の一翼を担うサッカー。先月13日、ロンドン東部ストラトフォードに、「サッカー」をテーマにしたレストラン「Cafe Football」がオープンした。マンチェスター・ユナイテッド(マンU)のベテラン選手、ライアン・ギグス=上写真左=と、元主将のガリー・ネヴィル=同右=がタッグを組んでプロデュースしたとあり、話題を呼んでいる。評判のほどを確かめに、足を運んだ。

写真左:数人でシェアできる前菜、「Starting Eleven Platter(14.95ポンド)」。/同中:入口すぐのサイン入りシューズ展示。この前で、記念撮影をしてはしゃぐ少年らの姿も見られた。/同右:店内はゆったり、広々としてくつろげる雰囲気。

 

「どこに住んでいるんだい?」。「Cafe Football」のマネージング・ダイレクター、スチュワート・プロックターさんは、挨拶を終えると、筆者に同行した英人スタッフにすかさず質問した。「イズリントンだよ」と答えるや否や、「ということは君のチームは、地元アーセナルか」と、当然のようにそこからサッカー談義が始まった。英国では珍しくない光景だろう。そんな風に根付くサッカー文化を多くの人と共有したいと開業したのが、同店だ。
 入店するとすぐに、ライアン・ギグスのサインが入ったロンドン五輪使用シューズのディスプレイが視界に飛び込んでくる。店内のあちこちに設置されたテレビでは試合映像が流され、観戦にぴったりだ。とはいえ、それぞれの席はゆったりと設けられているため、立ち飲みの観戦客でごったがえすスポーツ・パブとは違い、子供連れでも十分にくつろげる雰囲気なのも魅力的。

ピッチが描かれたチョコレートとピスタチオのケーキ「Chocolate Turf(5.95ポンド)」。

 
 

マンUの通称「Red Devil」と名づけられた
ラム・ベースのカクテル(7.50ポンド)。

 

 こだわりは内装ばかりではなく、料理にも発揮されている。供されるのは、スタジアムの定番といえるパイやホットドッグから、本格的なステーキまで。レシピは、ミシュラン2つ星に輝くレストラン「The Latymer」のシェフ、マイケル・ウィグネルさんを交えて考案された。各料理のネーミングもユニークで、「The Kick Off」「Starting Eleven Platter」「Red Devil」などサッカーを連想させる言葉がメニューに散りばめられている。たとえばウェールズ産ラムを使ったバーガーには「The Wizard」の名前がつけられていた。一体何のこと? 「ウェールズ出身のライアン・ギグスが、The Wizard(魔術師)と称されることがあることから、この名がついたんだ」とスチュワートさん。遊び心が感じられる仕掛けだ(知らなければ、ピンとこない…?)。

 サッカーをテーマにした『エンターテインメント・レストラン』と期待して訪れると、ややもの足りなさを感じるかもしれない。だが今後、トロフィーやメダル展示なども加わり、ファンにはさらに嬉しい内容へと充実が図られるということなので、これからを楽しみにしたい。
 また、「ライアン・ギグスやガリー・ネヴィルにここで会えるチャンスはないの?」と、現実的ではないと思いつつ尋ねてみると、「彼らは毎週来てるよ。タイミングが合えば、一緒に座って話すことができるかもね」とのこと。会えたらラッキー! ご家族で訪れてみては。(文/本誌編集部 ニシムラチアキ)

Cafe Football
The Street, Westfield Stratford City E20 1EN
020-8702-2590/www.cafe-football.com

  2014年1月16日 No.813