4/10 UKBA廃止へ―ビザ審査などは内務省が再び直接管轄

英国内の移民に関する業務全般を行うための組織として、5年前に発足した「UK Boarder Agency(「英国境局」、以下「UKBA」)が、閉鎖されるという。「メトロ」紙が報じた。
違法移民の取り締まり強化などを目指して組織されたUKBAだが、未処理件数は32万件にのぼり、これらの審査を完了させるには24年もの月日が必要であるとの指摘がなされるに至っている。業を煮やしたテリーザ・メイ内相が、このほどUKBAの業務をすべて内務省(ホーム・オフィス)に戻すことを発表した。
メイ内相は、前労働党政権時代の2008年に業務を開始したUKBAについて、発足当初から「問題が山積していた」とし、業績は到底満足できるものではないとして強く批判している。
今後、UKBAはビザ業務部門と移民法執行部門とに分けられるという。
「UKBAは『局』として、内務省から一定の権限を与えられたが、これが誤りだった。同局の閉ざされた秘密主義、かつ保身に走る姿勢が築かれてしまった」と、メイ内相は苛立ちをあらわにしている。また、UKBAの業務が内務省に戻されたあかつきには、違法滞在者の国外退去に、より力を入れるとも同相は名言。
ただ一方で、UKBAが閉鎖されても、実際の業務にあたる職員は同じで、「同じ上司のもと、同じ場所で同じ職務内容を続けるだろう」と、その効果を疑問視する声も聞かれている