春の足音が聞こえてきた…と思ったら、
降雪に再び見舞われたりと、
なかなか冬が遠ざからない英国。
今冬はウールセーターといった厚手の冬服の売上げが倍増し、
中でも、足先まですっぽりと包む
大人用『ベビー服(ワンジーonesie、またはロンパースーツromper suit)』の
人気が急上昇しているという。

「大人向けワンジー」ブームの火付け役は、歌手のロビー・ウィリアムズやシェリル・コール、ロンドン五輪で活躍した『飛び込み王子』ことトム・デイリー選手ら、英国の有名人やセレブたち。室内着やパジャマとしてだけでなく、「ファッション」の一つとしてワンジースタイルで街中を闊歩する姿がゴシップ誌を賑わせ、若者を中心に人気が沸騰。ある調査によると、なんと10人に1人の英国人がワンジーを愛用しているという(ホント?)。
ワンジーの魅力は、何と言っても快適さと保温性。身体を締め付けず、激しく動いても着崩れない。さらに素材は肌触り柔らかで、お腹や足先もしっかりカバーされているので冷え症でも安心。となれば、大人の防寒着として支持を集めるのもナットクだ。

家族で様々な動物になりきるのも楽しいかも。こんなパジャマ・パーティーはいかが?
一般的な人気アイテムは、お洒落感の漂うヒョウ柄やシンプルなフリースタイプだが、着ぐるみタイプの動物やキャラクターものの売上げも意外に好調。オンライン販売会社「オール・イン・ワン」では、耳や尻尾のついたウサギやヒツジなどからバットマンをはじめとするコスチュームタイプまで、購入者の要望にあわせたオリジナル・ワンジーを提供している。友人や恋人、お気に入りのテディベアとペアでそろえる人もいて、遊び感覚で楽しんで着ているようだ。
『恥を捨てたファッション現象』と辛口のコメントも見られた、このワンジーブーム。
寒さに弱い筆者にとって、興味を引かれる一着ではあるものの、正直に言うと、許容範囲としてはパジャマまでが限度。「パジャマを着たままで食卓につくな」と育てられたため、室内着との兼用もNG。このまま外出するなんてもってのほかだ。ボーイフレンドが待ち合わせ場所にこの格好で来たら、どんなにイケメンでも「100年の恋も冷め」てしまうけれど、これは筆者の勝手な見解。皆さんはいかがですか?
(文・写真/ジャーニー編集部)

(左)フリースタイプのスポーティなワンジーは、動きやすく、汚れても安心と若者に人気。
(右)ヒツジのワンジーを着て散歩する子供。モコモコして可愛い!思わず一家でお揃いのワンジーを着たくなる?
写真提供:
The All-in-One Company
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