11/10 五輪ポスターからHMSベルファスト号が消えた!?

テムズ河に係留している元英海軍の巡洋艦『HMSベルファスト』号が、ロンドン・オリンピックの公式ポスターから削除されたことが明らかになった。
「デイリー・メール」紙が伝えたところによると、7種類あるうちの1種類のポスターで、白いタイトル文字が見づらくなるとの理由から、デザイナーがテムズ河の上空写真からHMSベルファスト号をエアブラシで消去、その後、すべてのポスターからHMSベルファスト号が「あやまって」消されてしまったという。
ポスターは、ロンドン・オリンピックとパラリンピックの時期に合わせて開催される「London 2012 Festival」を宣伝するもので、同イベントは皮肉にも英国の文化遺産を祝うものとなっている。
200枚ほどのポスターが地下鉄駅などロンドン各地に貼られたが、その後ポスターは回収されたという。
これに対し、退役軍人らから、今月13日の戦没者追悼記念日を前にして、戦没者の思い出を侮辱する行為であり、軍の過去を恥じているかのようだという批判の声があがっている。
歴史的な船舶の保護を政府に提唱する「National Historic Ships」のマーティン・ハイトン氏は「信じられない。HMSベルファスト号は邪魔になんかなっていないし、HMSベルファスト号を含めたうえで、うまくデザインするべきだ」とコメント。
HMSベルファスト号の元乗組員協会「HMS Belfast Association」のフレッド・ウッディング氏も「英国のために兵役した人々に対する侮辱」と批判した。
一方、ロンドン・オリンピックの組織委員会「Locog」は、今月9日に謝罪し、制作段階で起きた単純なミスと弁明している。
HMSベルファスト号は、1938年に進水し、1943年に独巡洋戦艦シャルンホルスト号の攻撃に参加、ノルマンディー上陸作戦を支援するなど、第二次世界大戦で大きな活躍を果たした。また、朝鮮戦争にも参戦している。
1963年に退役し、1971年からはテムズ河に停泊し、大英帝国戦争博物館の分館となっている。