10/18 3000年ぶり―病死男性からの献体でミイラ作りに挑戦

末期がんで亡くなった男性の体を『ミイラ』にする試みが行われ、それをカメラに収めたテレビのドキュメンタリー番組が放映されることになった。ミイラ化を了承した男性は、番組制作者に、「自分のことを『ツタンカーメン王・アラン』としてみんなに覚えておいてほしい」と、話していたという。「デイリー・テレグラフ」紙が報じた。
末期の肺がんに冒されていたアラン・ビリスさん(享年61)=写真右(写真は「デイリー・テレグラフ」紙より)は、民放チャンネル4がTVドキュメンタリー番組のために新聞に出した『ミイラ化希望者』募集の広告を見て応募。
今年1月に亡くなったビリスさんからの献体を用いて、3,000年ぶりとされるミイラ作成が行われたという=同左下。科学者たちは、古代エジプトで行われていた死体防腐処理の秘技を再現しようと、これまで20年をかけて研究してきたとされる。
古代エジプト人は、死者をミイラ化することで、その体と魂を死後も保つことができると信じていたという。
デボンのトーキー在住で、タクシー運転手だったビリスさんは、同番組制作者に対して「これまでも科学のために献体が行われてきた。誰かがなにかを提供しなければ、何も発見できない。それに、実験が成功しなくても、この世の終わりというわけじゃない。やりたいようにやってもらっていい。私は何も感じないのだから」と伝えたとされている。
また、ビリスさんは、「自分で番組を見られないのだけが残念だが、孫たちは私のことをよく理解してくれるはずだ。孫はおそらく、学校で、『うちのおじいちゃんはファラオなんだ』と話すだろう。そして、それが私が残す遺産といえる」と話していたという。
未亡人となったビリスさんの妻のジャンさん(68)も夫の決断を支持しており、「英国で夫がミイラになったのは私だけね」とコメント。
同番組は既に物議を醸しているが、チャンネル4局では『Mummifying Alan: Egypt’s Last Secret(アランのミイラ化:エジプト最後の秘密)』のタイトルで、10月24日に放映を予定している。