霊園を散策しよう!

穏やかな天気が期待されるこれからの季節は霊園散策にもってこい。
ここでは編集部が独断で選んだ霊園2つをご紹介。
広大な敷地は人影が少ないところが多々みられるため、
散策の際は必ず友人やご家族を伴って訪れることをおすすめしたい。
それぞれで催行されているツアーに参加すると、
その地に眠る人々にまつわる興味深い話を聞くことができるので
充実感が高まること間違いなし。心安らぐゆったりとした時間をお過ごしあれ。

Highgate Cemetery
Swain's Lane, N6 6PJ
Tel 020 8340 1834
www.highgatecemetery.org

1839年設立。西区画と東区画に分かれており、西側はガイド・ツアーでのみ入園可能。巨大な盆栽と呼べそうなシーダーの木を中心にすえた埋葬室が並ぶ「サークル・オブ・レバノン」、カタコンベ(共同墓地)など、見所は多い。東区画は、カール・マルクスの墓の巨大な記念碑が人気。入り口で無料マップをもらうことができるので、それを頼りに歩くと良い。同区画でも土曜日(不定期)午後2時からツアーが行われている。

カール・マルクスの墓(東区画)。マルクスの死後、友人で思想家のエンゲルスによって敷地内の別の場所に墓が設けられたが、1956年に移され、散策道に面した現在の位置に写真の像が建てられた(オリジナルの墓石は今も残る)。

© Hugh Thompson

西区画にある「テラス・カタコンベ」。ツアーでは、両サイドに並ぶ棺を目にすることができる(カタコンベ内は写真撮影禁止)。ちなみにここは現在も空きがあるとのこと。

『ピーターラビット』の作家ビアトリクス・ポターと二人三脚で同物語を世に送り出した編集者で、彼女の元婚約者ノーマン・ウォーンが眠る墓(西区画)。ビアトリクスの両親に反対されながらも、ふたりは文通を続けて結婚を誓い合っていた。ところがノーマンは急死を遂げ、この地が悲しい『再会』の場所となったとされる。

ヴィクトリア朝時代に人気を博したベアナックル(素手ボクシング)の格闘家トム・セイヤーズの墓(西区画)。懸賞金をかけた試合が違法だった時代にありながら多くの人に愛され、葬儀の際には、10万人ものファンが列をなした。

ライオンが心地よさそうに眠る石像は、ヘビ、ライオンなどの動物を見世物に、英国を旅した男、ジョージ・ウーンウェルの墓(西区画)。動物に精通し、アルバート公の愛犬の病を手当てした経験もあった。褒美として木棺を送られ、それも見世物のひとつとして商いを行ったという。


同霊園の看板(!?)ネコ、ドミノ。


東区画East Cemetery

開園時間
月~金:午前10時~午後5時
土、日:午前11時~午後5時
※11月~2月は閉園が午後4時
※最終入園は閉園の30分前
※葬儀が行われているときは一時的に入園不可

入場料
4ポンド
※18歳以下は無料

ガイド・ツアー
土:午後2時/8ポンド(入園料込み)


西区画West Cemetery

ガイド・ツアーにてのみ入園可能

所要時間
1時間

参加費
12ポンド(入園料込み)
※8~17歳は6ポンド。8歳未満は入園不可
※東区画の入園料込み

開始時間
月~金:午後1時45分
※1ヵ月前からチケット販売開始(予約推奨)
土、日:午前11時~午後4時の間、30分毎
※当日午前11時からチケット販売開始

 

Kensal Green Cemetery
Harrow Road, W10 4RA
Tel 020 8969 0152
www.kensalgreencemetery.com

ロンドン初の民間企業による霊園として1833年にオープン。ジョージ3世の六男オーガスタス・フレデリック(サセックス公)ほか2名の王族をはじめ、数々の著名人が眠る。イングランド国教会用の礼拝堂が修復中のため、地下にあるカタコンベの見学はできないが、ガイド・ツアーに参加すれば、非国教徒用の礼拝堂の下にあるカタコンベを見学することができる。

イングランド国教会用の礼拝堂からまっすぐに伸びる散策道。右端にある高く掲げられた石棺は、ジョージ3世の五女ソフィア王女のもの。斜め向かいに同王の六男で兄オーガスタスも眠る。

海軍司令官チャールズ・スペンサー・リケッツの墓。ゴシック様式の墓石は、ヴィクトリア朝時代の建築学の権威ともされた建築家ウィリアム・バージーズによってデザインされた。

開園時間
月~土:午前9時~午後6時
日:午前10時~午後6時
※10月~3月は閉園が午後5時
※バンクホリデーは午前10時~午後1時
※最終入園は閉園の30分前

入場料
無料

ガイド・ツアー
日:午後2時/参加希望者は直接集合場所
(Anglican Chapelイングランド国教会用礼拝堂の前)へ
7ポンド/約2時間
※ツアーに関する詳細は、フレンズ・オブ・ケンザル・グリーン・セメタリーのウェブサイト
www.kensalgreen.co.uk)まで