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家族でお葬式を出すことになったら…

1 通報

■病院で死亡した場合■

看護師や事務のスタッフが、担当医師に連絡して死亡診断書(Medical Certificate of Death)を用意してくれるので、この死亡診断書を受け取る。ただし、土葬する場合は、必要書類が異なるので、病院のスタッフにその旨を告げること。



■自宅や外出先など、病院以外で死去した場合■


本人のかかりつけの医師がいる場合…まず一番に連絡する。医師が死因を調べた後、死亡診断書がだされる。
かかりつけの医師がいない場合…「999」に電話する。状況を聞かれるので、できるだけ落ち着いて具体的に伝えること。救急車、および必要な場合はパトカーが現場にくることになる。この後は、救急スタッフ、あるいは警官の指示に従う。
事故などで突然不慮の死を遂げた場合、死亡に不審な点がある場合…現場に駆けつけた医師や警察が検視官(Coroner、スコットランドではProcurator Fiscalと呼ぶ)に連絡、検視官が死因を調査し、場合によっては検死を行う。

■老人ホームで死去した場合■

ホームのスタッフが医師などに連絡してくれるはず。

2 死亡届



ウェストミンスター・カウンシルが用意している、死亡登録証明の申請書
死亡から5日以内にレジスター・オフィス(Register Office)で死亡を登録する。死亡日、死因、名前、誕生日、出生地、職業、住所のほかに、年金を受給していたか、配偶者の誕生日などの情報、そして死亡診断書が必要。故人のNHSカードや出生証明書(Birth Certificate)、結婚証明書(Marriage Certificate)もあると手続きがスムーズに運ぶ。
通常、故人の家族・親族が申請を行うが、身寄りがない場合、死亡現場に居合わせた人、死亡した建物・土地の持ち主、葬儀を取り仕切る人などが申請するケースもあり。
死亡届が受理されると、レジスター・オフィスから、
●死亡登録証明書(Certificate of Registration of Death)
●土葬もしくは火葬の許可書(Certificate for Burial or Cremation)

が発行される。土葬もしくは火葬の許可書は葬儀を行う際に必須。死亡の申請は、どこのレジスター・オフィスでも可能だが、死亡した場所の地元自治体のオフィスで手続きをするよう薦められている。
日本国籍の場合は日本領事館にも死亡届を提出する。領事館で必要な書類は、死亡届(所定用紙)、死亡登録証明書とその和訳文、旅券のコピー、申述書(所定用紙)。
これとは別に、故人に遺言があるかどうかも確認すること。

3 葬儀社の手配 + 当日までの準備

葬儀社は故人・遺族の希望に応じて、さまざまなサービスを提供している。葬儀に関わることすべてのプロで、書類の準備、教会・火葬場の手配、墓地への埋葬手配など、必要に応じて何でもやってくれる頼もしい存在だ。 葬儀社を上手に使うことが葬儀にまつわるストレスを少しでも軽減させるコツだ。葬儀社の評判は口コミによるものが一番なので、近所の人に聞いてみるのがいいだろう。あるいは、インターネットやイエローページなどの電話帳で探す手もあるほか、検視官にたずねることもできる。 各葬儀社のあいだでも競争は激しいため、それぞれ独自の特色を打ち出し、顧客獲得に余念がない。もし、精神的に余裕があるなら、比較してから選ぶといいだろう。 葬儀社を使う場合は、早めに連絡を取ること。 おおまかにいって、以下のことは最初に聞かれるので、あらかじめ遺族内で相談して決めておくと段取りがつけやすい。

●土葬(burial)か火葬(cremation)か
●特定の宗教があるか無宗教か
●葬儀の希望日時
●葬儀の場所(教会、火葬場のチャペル、墓地のチャペル、墓石の横、自宅、友人宅など、いろいろな選択肢がある)
●予算


他にも、次のようなことをいずれは決めることになる。

●棺(casket)の種類
●遺体の着替えや化粧
●棺を運ぶ際の交通手段(霊柩車、馬車など)
●葬儀の式次第

葬儀前…式次第の印刷(service stationery)
葬儀中…音楽、葬儀会場に飾る花、親族や友人からの弔辞
葬儀後…レセプション(懇親会)を行うかどうか(行う場合は場所、食事内容なども決める必要がある)

環境に優しいとして遺族が選ぶことが増えている、柳から作られた棺(willow coffin)。590ポンド~。
葬儀社は、上記に加えて、葬儀の進行から送迎、式後の参列者への礼状送付、そして墓地の購入、墓石の手配の手伝いまで、葬儀に関わる一連のサービスを『商品』として用意している。最初から最後まですべてを任せることも可能だ。
ちなみに、英国では死亡から葬儀まで、日本より日数がかかり平均10日ほど要するという。
葬儀当日まで遺体は、病院か葬儀社の遺体安置所に保管される(別れのあいさつをするために、遺体との『対面』を手配することも可能)。最近は自宅に遺体を置くことも増えている。この場合は、遺体に防腐処理などの適切な処置を施すことが必要だ。
親しい人々に電話や手紙、Eメールなどで葬儀の連絡を行うことも忘れずに。死亡通知は、地方紙のお悔やみ欄への投稿(Obituary Notices)が伝統的だったが、近年では新聞のウェブサイトやソーシャル・ネットワーキング・サイトを通じて告知することも多くなっている。
 

4 葬儀当日 + 翌日


Tate Modern © Tate Photography


レセプションは、立食形式で軽食、コーヒー・紅茶が供されることが多い。
 葬式は通常月曜から土曜までの午前9時から午後5時までの間で行われる。葬儀後のレセプションが遅めのランチの時間とかさなることもあってか、昼近くの時間帯を希望するケースが最も多いという。当日に、遠方から飛行機や列車などで駆けつける近親者がいる場合は、やや遅めの時間を選ぶといった配慮も必要だろう。
土曜日(すべての料金は割り増しになると考えたほうが良い)や日曜日(自治体の火葬場は原則として休み)は一般的ではない。

 


葬儀…

参列者への挨拶を行うこと以外、特に役割を与えられることはない。葬式の内容については、形式にもよるが、お祈り、賛美歌の斉唱、弔辞などで20分~30分で終了する。

式直後…

教会の庭などで、贈られた花やそれらに添えられたカードを見たり、参列者と歓談したりする。
火葬場に隣接する教会で葬儀を行う場合は、式が終了すると、棺がベルトコンベアでそのまま焼却炉へ運ばれていくことになるが、英国では、火葬後に専用の機械で遺骨を粉状にする作業があり、火葬終了までに4、5時間要する。日本のようにお骨を拾う習慣はなく、したがって火葬終了まで待機する必要もない。遺灰の受け取りは葬儀翌日になる。

葬儀後…

レセプション(懇親会)を行う場合は、その会場に移動。会場は自宅、ホテル、パブ、レストランなど。立食から着席しての食事まで形式もさまざまだ。
葬儀後に、遺族が葬儀に関する感謝の意をこめて新聞に告知(Acknowledgement Notices)をだすこともある。さらに、墓地を新たに作った場合は、墓石の形やデザインなどを決める。こちらも葬儀社を通じて手配すると、遺族の負担が軽減される。
無事に葬儀が済んだら、英歳入税関庁(HM Revenue & Customs)、社会保険拠出局(National Insurance Office)、自動車運転免許庁( DVLA)、地元カウンシル、銀行などに死亡の通知をすることも忘れずに。