ロンドンの大型墓地


ロンドン中心部にも、まだ若干は墓所を提供している墓地がある。葬儀社にたずねるか、インターネットなどで調べ、地元のカウンシルに問い合わせれば、助言がもらえる。なお、中心部から公共交通機関を使って1時間以内で行ける場所に大規模な墓地が2ヵ所あるので、ここでご参考までにあげておこう。

 ロンドン南西部


Putney Vale Cemetery 地図上①
Stag Lane, London SW15 3DZ
Tel: 020 8871 7820

www.wandsworth.gov.uk/info/200032/deaths_funerals_and_cremations/86/cemeteries_and_crematorium
Putney Vale Cemetery
パットニー・ヴェイル墓地
(地図上①)

1891年に墓地としてオープン、火葬施設は1938年から稼動。多くの著名人が眠る墓地としても知られ、ホームページにはウォーキング・ルートの紹介もある!(ただし、広大なので歩いてまわるには、たっぷり1時間はかかる)ホワイトスター・ライン社の創業者の御曹司で、タイタニック号の生みの親(沈没時にはいち早く逃げ、生涯を通して非難され続けた)ブルース・イズメイ(J. Bruce Ismay、1862~1937)の墓や、ツタンカーメンの墓を発見したハワード・カーター(Howard Carter、1874~1939)の墓=写真左下=などがある。



【アクセス】
ディストリクト・ラインのパットニー・ブリッジPutney Bridge駅でバス265に乗り換えて約30分。パットニー・ヴェイル・セメタリーPutney Vale Cemeteryバス停で下車、徒歩3分。 

【価格帯】
40年リースの墓所…3,156ポンド~
(ワンズワース区民でない場合は3,780ポンド~)
火葬代…404ポンド(週末は581ポンド) 

 ロンドン東部


Manor Park Cemetery
& Crematorium
地図上②
Sebert Road, Forest Gate
London E7 0NP
Tel: 020 8534 1486

www.mpark.co.uk
Manor Park Cemetery
マナー・パーク墓地
(地図上②)

1875年に埋葬が始まった墓地。墓所は永代とされていたが、スペース不足に陥ることが明らかとなり、1989年から50年リースを基本とするに至っている。リースが50年に達する前に遺族に通知が届き、リースを延長(もちろん有料)するかどうか尋ねることになると、管理事務所では説明している。東ロンドンで人々を震え上がらせた連続殺人者「切り裂きジャック」の2人目の犠牲者、アニー・チャップマンも葬られている。また、美しい彫刻で飾られた墓石が多く見られるのも特徴=写真右下。墓地内は、許可された車両以外、乗り入れることはできない。


【アクセス】
ディストリクト・ラインのパットニー・ブリッジPutney Bridge駅でバス265に乗り換えて約30分。パットニー・ヴェイル・セメタリーPutney Vale Cemeteryバス停で下車、徒歩3分。 

【価格帯】
50年リースの墓所…3,050ポンド~
遺灰用の50年リースの墓所…1,625ポンド~
火葬代…545ポンド(週末は855ポンド)

ヘンドンにある日本人墓地


1935年、当時の「皇国同胞会」(英国定住者の会)が立案し、多くの人々の支援によって完成した日本人墓地。現在の所有責任者は「英国日本人会」とヘンドンパーク墓地管理事務所。春と秋には定期的に清掃が行われるなど、大切に維持されている。
ヘンドン墓地(ミル・ヒルMill Hill駅から徒歩12分、Holders Hill Road, NW7 1NB)の入口から、50メートルほど入った左手に7段ほどの石のステップがあるので、そこを上がり、2つめの細道を左に曲がったところにある。(お問い合わせ先:英国日本人会 www.japanassociation.net