約5分間隔で常に何らかの競馬かドッグレースが行われているため、新しいレース情報がモニターに出るたびに、古いものは順番に右側のモニターへと移動していく。下のモニターは上と連動していて、これから走る犬の情報だったりするのだが、これらの沢山のモニター上で一体何が起きているのか、理解できるようになるまでしばらく時間を要した。何しろ2人とも、モニター情報のどれが馬でどれが犬のレースなのか、というところからして分からなかったのだ。
熟考の末、筆者はウルヴァハンプトンで行われていた競馬にチャレンジすることにした。「昨年12月のレースで優勝した」と簡単な説明が出ていた2番の馬、エル・ブラヴォーを選ぶ。画面上のオッズもちゃんと見比べればよかったのだが、レース時間が迫って慌てていたので、ベッティング・スリップは殴り書き状態で済ます。一方の編集者Kは、筆者のレースの4分後に始まるドッグレースに挑戦。2番キャサリンズ・タンク(ちなみにオス)を選択。レース開始まで残り2分を切る中、Kが2人分のベッティング・スリップを持ってキャッシャーへと走る。

 

▼店内モニター

その③ うかうかしているとベットを閉め切られてしまう――画面に表示が出る――ので、時間に余裕をもって、いくつか先のレースに賭けることをオススメする。ちなみに、ペンを持参する場合はレシート用にスキャンされたスリップの文字がはっきりと読めるように黒か紺を。筆者はうっかり緑のペンを使い、キャッシャーのスタッフが急いで書き直すハメになった。

 

▼店内図

 キャッシャーでお金を支払い、なんとかベットを完了させたが、Kが走って戻ってきたところで、ちょうどレース開始。エル・ブラヴォーは勢いよく飛び出しトップを走リ始めたものの、2周目で後退。さらにほかの馬とも接触し、見る見るうちに後方へ。「…だめじゃん!」と思わず小声でつぶやいてしまった。結局エル・ブラヴォーは挽回することもなく、8頭中6位で敗退した。
気落ちする間もなく、モニター上では次のドッグレースがスタート。過去の成績もチェックしたKが賭けたキャサリンズ・タンクは、優勝候補の手堅いチョイスだ。ところが、勝負はまさに時の運ということか、トップで飛び出た様に見えたキャサリンズ・タンクも、筆者のエル・ブラヴォーとまったく同じパターンで、尻すぼみの結果に終った。「えぇ~」とうめき声を上げるK。ビギナーズ・ラックは我々2人にはもたらされなかった。がっかり。
ちなみにエル・ブラヴォーには3ポンド、キャサリンズ・タンクには2ポンドしか賭けていないので損失は少ない(それに、元々会社のお金である)。それでも、見る間に減速していくエル・ブラヴォーを見ながら(わぁ、賭けで『擦る』って簡単!)と実感した次第である。勝ったことで味を占め、これをきっかけにギャンブルの道へ…とならなかったから良しとするべきか。



奥に見えるのがキャッシャー。

 

その④ 賭けた馬に乗る騎手の服の色、犬のゼッケンの配色を覚えておくこと。番号だけでは、固まって一斉に走り出した時点でどれが自分の賭けた馬か見分けがつかなくなる。



レシート。上がドッグレース、下がオリジナルの賭け。
丸で囲まれた「100」という数字がつけられたオッズで100/1の意味。