本誌記者が行く! ブックメーカー初体験記

 2月某日。今回ベッティング・ショップの潜入取材に抜擢されたのは、ギャンブル経験ゼロの女性記者2名。会社から軍資金を手渡され、「英国の文化であるギャンブルに挑み、その結果を報告せよ――」との指示を受けた。
にわか知識を詰め込んだ2人が向かったのは、ウィリアム・ヒルのエッジウェア・ロード店=写真上。規模はなかなか大きめのようだが、外からでは店内の様子がよく分からない。ドキドキしながら、そっとドアを押してみると…。

 入ってすぐ、最初に目が合ったのはフロアの掃除をしていた若い女性スタッフ。「ハロー」とフレンドリーに近づいてきた彼女は、同行の編集者Kに「歳はいくつ? IDカードはお持ちですか?」。どうやらかなり若く見えたらしい。今回は取材であることを告げて、中へ入れてもらう。

その① 入店して賭けができるのは18 歳以上。ただし、ウィリアム・ヒルではスタッフが「21歳以下かも?」と思う客に対しては、念のためIDカードの提出を求める場合がある。若く見える人は、写真付きIDを用意しておいた方がいいだろう。

 壁にはいくつものモニターが並べて設置してあり、画面にはみな違うレースが映されている。店内奥では年配のおじさん方が5~6人集まっておしゃべりしており、ご近所さんの社交の場としても利用されている模様。重要なレースがないせいなのか、ゆるい雰囲気が漂う。ひとりでスロットマシーンに向かう人などもいるが、競馬情報が店内放送で流れる以外は至って静かだ。
取材ということで、螺旋階段を降りて地下へ通されると、そこにはなんと「VIPルーム」との表示が! やや大きめのモニターや、上階より座り心地のよいソファが並ぶほか、コーヒーマシーンや小さなバーの設備もあった=同下。予約して仲間とプライベートで賭けを楽しむための空間だという。ここで広報担当のアダムズさんからブックメーカーの歴史や賭けについての特別レクチャーを受けたあと、上階へ戻り、いざ本番へ。まずは、2人でそれぞれ競馬とドッグレースに挑戦することにした。