2013年4月4日 No.773

●サバイバー●取材・執筆/佐々木敦子・本誌編集部

 

プロお断り 完全ビギナー向け企画
ブックメーカーにチャレンジ!

日本で合法とされている賭け事といえば、競馬、競輪、競艇、オートレースなどが挙げられるが、
英国ではこうしたスポーツのみならず、ありとあらゆる事柄に賭けることができる(一部除く)。
街には賭け屋(ブックメーカーbookmakers)の経営するチェーン店
(ベッティング・ショップbetting shop)が溢れ、
ウィリアム王子とキャサリン妃の第1子の性別が賭けの対象になるなど、
日本のそれより身近な存在といえそうだ。
今回は『賭け事経験ゼロ』の女性記者2名が、そんなベッティング・ショップに足を踏み入れ、
賭けの楽しさと厳しさを身を持って体験した様子をお伝えする 。

 

保険の起源は賭け事!?

 英国は保険発祥の地である。
17世紀にロンドンの「ロイズ・コーヒーショップ」から始まったといわれる保険は、元はと言えば、自分の船が無事帰還するか否か、貿易船の船主たちが金銭を賭けたことから始まったとされる。これが、「英国人はギャンブル好き」と言われる所以であろう。海賊が横行し、羅針盤が発明されたばかりという状況の中、船主は常に自分の船が戻って来ない方に賭けた。ちょっと聞くと奇妙にも聞こえるが、賭けに勝って得た金を船や積荷の損失費用にあてた訳だ。コーヒーショップの主人であるエドワード・ロイドは、顧客のために最新の海事ニュースを発行するとともに、船長の腕や天候予想などの情報を与えたといい、これはまさに保険の仕組み、同時に賭け屋「ブックメーカー」のもっとも初期の形とはいえないだろうか。
このエドワード・ロイドのコーヒーショップは、300年後の今では世界有数の保険組合「ロイズ」に発展し、かたやブックメーカーの経営するベッティング・ショップについては紆余曲折を経ながらも、現在国内に1万軒を超える店舗が林立するに至っている。ここでは、保険とは別に発展したブックメーカーについて簡単に紹介しよう。