■ 気が付けば、もう師走。英国人は春(冬の終わり)に大そうじをするけれど、日本人としては大みそかまでに1年の汚れをきれいに落とし、気持ちよく新年を迎えたいもの。年末までのカウントダウンを迎えた今、おすすめの英国流ハウス・クリーニング術を公開します。

●サバイバー●取材・執筆/本誌編集部

バスルーム

壁や天井のカビDettol Mould & Mildew Remover Spray

石造りの建物が多いため、英国の家は湿気が溜まりやすい。バスルームに窓や換気扇がないことも珍しくなく、冬はカビ対策が必須。そんなときは英国版カビキラー「Mould(黒カビ)& Mildew(白カビ)」の出番! とくに、Dettolの製品はかなり強力。スポンジでこする必要はなく、カビている部分にしっかりと吹きかけてしばらく放置し、洗い流すか拭き取るだけ。

シャワーヘッド&蛇口Waitrose Essential Liquid Appliance Descaler

ライムスケール(石灰質の水垢)が付着して水の出が悪くなったシャワーヘッドは、お湯を注いだ容器にディスケーラー、あるいはビニール袋などに水を入れてビネガー(ライムスケールにはクエン酸が有効)を加え、ヘッドを30分ほど浸けた後で古ハブラシなどでこすろう。詰まりがひどい場合は一晩漬け置きを。 ライムスケールが白く固まった蛇口も同様に、キッチンペーパーなどを巻きつけ、ディスケーラーや薄めたビネガーをたっぷりとスプレーして30分ほど放置し、古ハブラシやスポンジでこすろう。

シャワー・カーテン&スクリーンDri-Pak Bicarbonate of Soda

厄介なのはガラス製のシャワー・スクリーンではなく、カビが生えやすいシャワー・カーテン。とくに裾部分にカビ出現率が高い。ナイロン布製なら、まめに洗濯機で洗おう。カビがひどいときは、シミ抜き用の濃度に薄めた漂白剤に浸け、スポンジでこすり洗いしてから洗濯機へ。洗濯機も漂白剤も使えない場合は、重曹(Bicarbonate of Soda/Baking soda)を振りかけて濡れたスポンジでこすれば、軽度なカビは落ちる。

排水口Buster Bathroom Plughole Unblocker

バスタブやシャワーブースの排水口は、髪と石鹸類で詰まりやすい。排水口用洗剤のなかでも強力な製品がBuster。ほぼ完全に詰まってしまっても、これを排水口に1本すべて注ぎ込んで一晩放置し、翌朝ケトルで沸かした大量の熱湯を勢いよく注げば…見事開通!

トイレ

トイレブラシ&スタンプDuck Toilet Fresh Brush/Duck Toilet Fresh Discs

日本でのトイレそうじ術に慣れた人には、ジョンソン社「Duck」シリーズの使い捨て「流せるトイレブラシ」(左)や「トイレスタンプ・クリーナー」(右)などがありがたい。トイレスタンプには数種類の香りがあるので芳香剤の代用にもなり、ライムスケールの付着を防ぐ効果も含まれている。

便座などmethod Multi-Surface Cleaner

便座や便器の外側、フタのそうじにはトイレ用ウェットシートがあるが、おすすめしたいのはマルチに使える消毒クリーナー。とくに「method」シリーズはどれも香りがよく、生活感のない可愛いデザインも「目に見える場所に置いても気にならない!」と女性に人気。写真はピンク・グレープフルーツの香り。

便器のディープクリーンHarpic Power Plus Toilet Cleaner Gel

便器の頑固な汚れには、トイレ用洗剤「Harpic」の中で一番パワフルな「Power Plus」がおすすめ。ライムスケールと尿石除去のどちらにも有効。ボトルの注ぎ口を便器のフチに沿わせて隅までしっかり液体をまわしかけ、1時間ほど放置。水を流した後にトイレブラシで磨くとピカピカになるはず。

リビング

Joseph Joseph Palm Scrub Washing-Up Brush

ガラスクリーナーはどれもほぼ差はないが、晴れた日は乾燥して拭き跡が残りやすいので、曇りの日に磨くのがベスト。窓枠などのそうじしにくい場所は、洗剤を入れて使えるキッチン用ブラシを使ってみよう! 本来の使用目的とは異なるものの、洗剤ではなく水を入れればサッシの隙間もラクラクおそうじ完了。

Diall Liquid Sugar Soap

タイルの壁のそうじは中性洗剤と柔らかいスポンジや布を使えばいいが、問題はペンキの壁。ペンキの壁には、ペンキを塗りなおす前によく使われる「シュガーソープ」が効果的だ。こびりついた壁紙の除去、油汚れやタバコのヤニにも対応可能。これで油が飛び散ったキッチンの壁も、キレイによみがえる。

カーペット&フローリングVanish Gold Oxi Action Carpet Care Vacuum Up Powder/Vanish Gold Carpet Care & Upholstery Vacuum Up Foam

なんだか最近、カーペットが黒ずんできてる…? そんなときは、「Vanish」シリーズのカーペット用クリーナーを。粉末が入った袋を持ってふりふりしながら散布するタイプ(左)と、カーペットに直接スプレーするタイプ(右)がある。粉末タイプはブラシで馴染ませる必要あり。季節にもよるが、30分ほど放置して粉が乾いたら、そうじ機で吸い取ろう。ちなみに、フィルター式そうじ機の場合、途中でフィルターの粉を落とさないと吸引力が落ちるかも。ハイハイ期の子どもがいるなら、重曹で代用可。

method All Floor Cleaner

フローリングの床そうじは、そうじ機+モップが一般的。でもモップの水絞りが苦手…という人は、methodの床クリーナーを使ってみて。床に直接噴きかけてモップで拭くだけ。環境に配慮した「Ecover」と同様に植物性由来の製品なので、その点も安心。

キッチン

オーブン

ギトギトに汚れたオーブンは、重曹・ビネガー・水を入れたトレイをオーブン内に置き、高温で20分ほど温めよう。湯気で汚れがゆるんだら、布やキッチンペーパーで拭き取る。オーブン用クリーナーを使う場合も、これをしておくだけで作業がスムーズに。

ケトル

ケトルやコーヒーメーカーのライムスケールは、定期的に除去しないと故障の原因に。4~6週間に1度、ケトル用ディスケーラーやビネガー(水と1:1の割合)でキレイにしよう。あまりに悲惨なときは、一晩漬け置きするのがよい。

シンク&排水口

シンクの普段の手入れは、キッチン用洗剤でOK。ライムスケール汚れがひどい場合は、ディスケーラーやビネガーで。ただ、ステンレスのシンクは、こすりすぎると傷やサビの原因になるので要注意。 排水口は週1回、お湯に炭酸ナトリウム(Soda Crystals)を加えて流し、配水管の中まで洗浄。ソーダ・クリスタルは重曹を加熱処理したもので、アルカリ性度が高く、水に溶けやすい。それでも詰まるならライムスケールが原因かも。前述にクエン酸(Citric Acid)を加えてみて。困ったときは、 Busterのキッチン版もあり。

Dri-Pak Soda Crystals

Dri-Pak Citric Acid

Buster Kitchen Plughole Unblocker

週刊ジャーニー No.1217(2021年12月2日)掲載