The Fox Inn

コッツウォルズのガストロ・パブ ザ・フォックス・イン

■今回、コッツウォルズで「フットパス体験+美食」をテーマに取材するにあたり、訪れたのが「フォックス・イン」だ。建物の最も古い部分は16世紀にまでさかのぼるという。
■ミシュランのガイドブックでも紹介されており、ロウアー・オディントンの村に近づくと、「the Fox Inn」の標識が現れるので、迷うことなく探し当てることができるはず。
■アラカルトで、スターターが7ポンド前後、メインが15ポンド前後、デザートが6ポンド。ハウスワインは赤・白ともに15.5ポンドからあり、良心的。夕食でひとり45ポンドほどが目安。


■パブ部分は終日、通しで営業しているが、食事ができるのは次の時間帯(週7日営業)。要予約。
月~木 12:00-14:00   18:30-21:30
金・土 12:00-14:00   18:30-22:00
    日      12:00-15:00   19:00-21:00

■「Inn」=旅籠という名前の場所だけあって、宿泊することも可能。コンティネンタル朝食つきで、1泊68ポンド~95ポンド。

 


The Fox Inn
Lower Oddington,
Gloucestershire GL56 0UR
Tel: 01451 870555
 www.foxinn.net

 

 

Pan Fried Sardines on Toast with Garlic Butter
サーディンのガーリック・バター焼き
バターがタップリと使ってあるものの、予想に反してそこまでしつこくない仕上がり。サーディンの風味がいきている、シンプルな1皿。

 

Butternut Squash, Goats Cheese and Sage Risotto
バターナットスクオッシュのリゾット
クリーミーなバターナットスクオッシュのやわらかい甘みと、ゴート(ヤギ)チーズのほのかな酸味が、見事なハーモニーを奏でていた。ただし、ややこってりめ。

 

Roast Rump of Lamb with Warm Aubergine Salad and Tzatziki
ラムのロースト、ナスの温かいサラダ添え
ギリシャ料理のタジキ(サジキともいう。ヨーグルトにすりおろしたガーリックと細かく刻んだキュウリをまぜたもの)がソースがわりに添えてある。レーズン、セロリ入りのナスのサラダとタジキとで、変化に富んだ1品となっている。

 

Individually Baked Steak and Ale Pie
ステーキ&エール・パイ
「パブめし」の定番のひとつである、ステーキ&エール・パイだが、それを丁寧に作るとこうなる、という見本のような1品だった。わざわざ「ひとつひとつ個別にオーブンで焼いた」とメニューに書いてあるところがポイント。エールの苦味がアクセントになっている大人の料理。

 

Baked Lemon & Vanilla Cheesecake
レモンとバニラのチーズケーキ
「Baked」=焼いたチーズケーキとメニューにはあったが、かなりレア・チーズケーキに近い。レモンの皮の甘煮が上にのせてある、おしゃれなデザート。さくさくした台も美味。

  ▼この日はあいにく少々肌寒かったので、屋外のテーブルで食す客はひとりもいなかったが、夏ともなれば争奪戦になることだろう。

 

 

年季の入った家具が、居心地の良い一角を作り出している。
レストラン全体に、リラックスした空気が漂う。