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五感で味わうべく ヴィンヤードへ向かえ!

以上、5つのキーワードをもとに見てきた英国産ワイン。人気の高まりは確かだが、スーパーでの取り扱いはまだまだ少ない。買い求める場合、スーパーよりもセルフリッジズやジョン・ルイスなどのデパートに行くと、選択肢は増える。ただ他国のワインに比べて値段がはるのが正直なところ。白、赤、ロゼワインなら10ポンド前後で買えるが、スパークリング・ワインとなれば20~40ポンド(年代ものはそれ以上)を想定しておきたい。
以前は豊富な品揃えを誇るワイン・バーでしか見られなかった英国産も、現在ではミシュラン星を輝かせるレストランのワイン・リストにもワイン界の新定番として堂々と腰をすえる。レストランを訪れた際に試してみれば、ワインに精通するソムリエやシェフらが選び抜いた逸品に出会えるかもしれない。
あるいは思い切って、活況を呈するヴィンヤードへ行ってみるのもオススメ。見学ツアーを開催しているワイナリーも多く、ロンドンから2時間以内で行けるところも複数ある。ブドウ畑を前に飲む一杯は格別のものとなること請け負いだ。またいくつかのブランドは日本にも輸入され、英国産ワインは知る人ぞ知る存在でもある。日本から観光で訪れた友人をもてなす際の行き先候補リストに加えておけば、今の英国を実感してもらえるはずだ。
いずれにしても、英国のワイン業界はますます活気づいている。夜が長くなるこれからの季節、英国産ワインとともに、ちょっと贅沢な晩餐を楽しんでみてはいかがだろうか。

造り手のこだわりがキラリ
ワイナリー紹介

現在、英国にあるワイナリーの数はおよそ120とされており、規模も違えばワイン造りのスタイルも経営方針も色々。すべてをここで紹介することは叶わないが、スーパーやオンラインなどで手に入りやすい銘柄、受賞歴、ヴィンヤード・ツアーの有無などを基準に編集部が独断で選んだワイナリーをご紹介! お気に入りのワイン探しのご参考にどうぞ。

ナイティンバー
Nyetimber
-West Sussex


1988年に米国人のスチュアート&サンドラ・モス夫妻によってスタートし、今では英国ワインのスーパースター的存在となっているワイナリー。同夫妻は2001年、わが子のように育て上げたワイナリーのさらなる成長を期待し、手放すことを決意。音楽プロデューサーのアンディ・ヒル氏の手に渡った。現在は、約800万ポンドの高値で買い上げたオランダの起業家エリック・ヘレマ氏がオーナーを務める。

種類:スパークリングのみ / 購入:各地のワイン・ショップ、ウェイトローズなど。日本にも輸入されている / ヴィンヤード・ツアー:基本的に非公開だが、9月19日、20日に同ワイナリーの歴史において初の一般公開が行われる。今から都合をつけるのは難しいかもしれないが、今後の開催を心待ちにしたい!
http://nyetimber.com

 

リッジヴュー
Ridgeview
- East Sussex


現在、イングリッシュ・ワイン・プロデューサーズの長を務めるマイク・ロバーツ氏とクリス夫人が1994年に設立。現在も家族経営が続けられる。アットホームな環境のもとで造られるワインは、ダイヤモンド・ジュビリーなどの王室行事でも採用されたほか、数々の賞に輝いている。シャンパーニュ地方のワイナリーと同様の大規模な設備を備え、自社の畑でブドウを育てるウェイトローズが醸造に選んだワイナリーでもある。ワインのそれぞれにロンドンの地名がつけられているため、より英国らしさが感じられる。

種類:スパークリングのみ / 購入:オンライン、各地のワイン・ショップ、ウェイトローズにて。日本にも輸入されている / ヴィンヤード・ツアー:次のページにてご紹介!
www.ridgeview.co.uk

 

チャペル・ダウン
Chapel Down
-Kent


英国産スパークリング・ワインの先駆け的存在。創業は1977年。100ヘクタール以上のブドウ畑を持つ傍ら、他からもブドウを買い付け、年間100万本を生産する。代表的ワインのひとつロゼ・ブリュットRose Brutはロイヤル・ウェディングで採用されたほか、デカンタ・ワールド・ワイン・アワード(DWWA) 2013で金賞、インターナショナル・ワイン・チャレンジング(IWC)2013では銅賞に輝いた。ワイン造りのエッセンスをビール造りに応用したビール「Curious Brew」も専門家からの評価高し。

種類:スパークリング、赤、白、ロゼ。ビールもあり / オ ンライン、各地のワイン・ショップ、ウェイトローズ、テスコなど。日本でも / ヴィンヤード・ツアー:4~11月の毎日(事前予約を推奨)。レストランも完備
www.chapeldown.com

 

キャメル・ヴァレー
Camel Valley
-Cornwall


元空軍パイロットとその夫人が1989年にコーンウォールの農園を買い、8000本のブドウの木を植えたことから始まった。伝統的シャンパーニュ方式のほか、伝統に縛られない製法によるワイン造りに取り組み、夫婦とその友人らが汗水流して造り上げたワインは次第に注目を集め、2005年のIWCにて金賞を受賞。ブドウ畑の面積は7ヘクタールと他に比べて規模は小さいが、現在は彼らの息子が両親に劣らない情熱でワイン造りに精を出し、実力派として高い評価を得ている。

種類:スパークリング、白、赤、ロゼ / 購入:オンライン、各地のワイン・ショップ、ウェイトローズなど。日本でも / ヴィンヤード・ツアー:4~10月の平日(事前予約を推奨)
www.camelvalley.com

 

ブレイキー・ボトム
Breaky Bottom
-East Sussex


レストラン経営者の祖父と、フランス人の母のもと幼い頃からワインに親しみ、「子供の頃からワインを造るのが夢だった」というピーター・ホール氏が1974年に始めたワイナリー。フランスで開発されたセイヴァル・ブラン種のほか、シャンパーニュで用いられるブドウ品種が植えられている。2014年のIWCでBreaky Bottom Cuvee Reserve Brut 2010が金賞を受賞するなど、数々の賞を獲得している。なお、ホール氏の曾祖母は、随筆家、怪談作家の小泉八雲の腹違いの妹にあたる。

種類:スパークリングが中心 / 購入:オンライン、各地のワイン・ショップ、ウェイトローズなど / ヴィンヤード・ツアー:収穫期を除いていつでも受付(事前予約を推奨)
www.breakybottom.co.uk