子連れで泊まるマナーハウス

 読者の方々の中には、「子連れで格式あるマナーハウスに宿泊するなんて気が引ける…」とお考えの方もおられるのではないだろうか。だが、このホテルではそんな心配は無用であると、自信を持っていえるだろう。実際、『クマのプーさん』観光や蒸気機関車が目当てでやってくる家族連れのゲストも多く、お子様も大歓迎という。スパにある屋内プールも、時間帯に制約はあるが子供の使用が可能だ。
ラウンジでは、プーさんがテーマの子供向けの「ウィニー・ザ・プー・アフタヌーンティー」(Winnie the Pooh Afternoon Tea)も楽しむことができる。我々が訪れた時も、ラウンジの中で一番見晴らしの良い景色が望める窓際の特等席に、赤ちゃん用ハイチェアが2脚並んで用意されていた。さらに、比較的年代の新しいイーストウィングのグラウンドフロアの階段にはスロープがついているので、車いすやベビーカーでも無理なく移動できる。
滞在中に大人だけの時間も楽しみたい場合は、ベビーリスニングサービス(子供の就寝後、子供を部屋に残してレストランなどで食事をする際に、部屋の様子を音で確認できるサービス)の利用やベビーシッターの手配も可能なので、夜には大人だけでゆっくりとディナーを楽しむこともできそうだ。
また家族連れだけでなく、愛犬家にも嬉しいこのホテル。本館から少し離れたカントリー・クラブ&スパを併設した別棟には、ペットと一緒に泊まれる部屋もあり、他の宿泊客に気兼ねすることなくペットとの滞在を楽しめる。愛犬もきっとアッシュダウンの森を楽しんでくれることだろう。
もちろん心身ともに癒しをもたらしてくれるスパも充実。そこかしこに飾られた胡蝶蘭や、花鳥風月が描かれた絵画が、どことなくオリエンタルな雰囲気を醸し出すビューティーサロンには、トリートメント・ルームやネイルサロンもあり、自分へのご褒美にという女性や、子育てに忙しい母親につかの間の安らぎを与えてくれるだろう。
スポーツを楽しみたい方には、ゴルフをはじめとする多様なスポーツ施設がある。パット練習場、ゴルフコース、室外・室内テニスコート、卓球などがいつでも楽しめる。マウンテンバイクの貸出も可能で、森の中でのサイクリングは爽快だろう。他にもアーチェリー、シューティング、野山を走るオフロードレーシング、乗馬など、リクエストにより様々なスポーツをアレンジしてくれる。春にはブルーベルの花がカーペットのように広がるという庭園を散策し、森の中の『ウッドランド・トレイル』に沿って森歩きに興じてみたい。
ロンドン中心部からわずか2時間足らずの場所に、緑豊かな森と童話の世界が広がるアッシュダウン・フォレスト。日帰り観光も充分可能な距離だが、子供が喜ぶ観光地だけを巡ってロンドンに戻ってしまわずに、アッシュダウン・パーク・ホテルに宿をとり、のんびりとした週末を過ごしてみてはいかがだろうか。

 



アフタヌーンティーをのんびりと楽しめるラウンジ。



「ウィニー・ザ・プー・アフタヌーンティー」は子供に人気。

 

『クマのプーさん』のふるさと散策

 プーさん巡りの中心地となるハートフィールドは、ホテルから車で10分程の距離にあり、その周辺にプーさんの物語に登場する場所が点在している。ハートフィールドへ着いたら、まずはプーさんグッズの専門店「プー・コーナー」(Pooh Corner)へ行ってみよう。そこで地図や、詳しい現地の情報を入手した上で出発すると便利だ。
「プー・コーナー」から、プーさんゆかりの地の中でも最も有名な「プースティックス・ブリッジ」(Poohsticks Bridge)に車で行く場合は、B2110を戻ってB2026に曲がり、2キロほど進むと、左側に「Chuck Hatch」という標識が見えてくる。そのまま400メートルほど直進し、「Poohsticks Bridge」のサインが見えたら、それに従って右折すると駐車場があるので、ここを起点に散策を始めるといいだろう。
ちなみに、この一帯は乗馬道になっており、舗装されていない。歩きやすいウォーキング・シューズのご用意をお忘れなく。また、森を散策する前にあらかじめトイレ休憩をすませ、飲み物などを持参した上でお出掛けを 。