![]() |
![]() |
![]() |
『プーさんの森』で過ごす週末
曇り、雨、晴れが5分置きに入れ替わり、『一日のうちに四季がある』と称される英国特有の天気の中、取材班はロンドンから南へと車を走らせた。時は1月中旬、吐く息がまだ白い。
今回我々が訪れたのは、イースト・サセックス、アッシュダウン・フォレストの中にある「アッシュダウン・パーク・ホテル&カントリー・クラブ」(Ashdown Park Hotel and Country Club)だ。
ロンドン中心部から南に約40マイル(約65キロ)、車で1時間45分程という距離に位置する森、アッシュダウン・フォレスト。その名を耳にしたことのある読者も多いのではないだろうか。1926年に作家のアラン・アレクサンダー・ミルンによって書かれ、英国で出版された『クマのプーさん』(Winnie the Pooh)の主人公・プーさんが住む『100エーカーの森』の舞台になったのが、このアッシュダウン・フォレストだ。
ホテルの周囲には、かつてミルン一家が別荘を構え、現在はプーさん観光の拠点となっている村「ハートフィールド」(Hartfield)、英国で最も有名な保存鉄道(保存と観光を目的とした鉄道)のひとつであり、今もレトロな蒸気機関車が走る「ブルーベル・レイルウェイ」(Bluebell Railway)、ラマやアルパカと触れ合える「ラマ・パーク」(Llama Park)など、家族連れで楽しめる有名な観光スポットが目白押しだ。大人も子供も楽しみたい――そんな週末を考えている家族に理想的な地といえるだろう。
春になるとシャクナゲのほか、睡蓮の浮かぶ池からホテルへと向かう
緩やかな斜面に建つサマーハウスの藤棚も目を楽しませる。