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テムズ川に浮かぶ小島で過ごす週末
もうすぐ冬時間に変わろうかという10月下旬のある朝、取材班はロンドンから西へと車を走らせた。今回我々が訪れたのは、イングランド南西部バークシャー、ブレイという村の近くにある「モンキー・アイランド・ホテル Monkey Island Hotel」。ロンドン中心部から約31マイル(約50キロ)、車で1時間ほど、またヒースロー空港からは約25分、ウィンザーからも約20分という距離だ。
その名前からもわかるように、このホテルはテムズ川に浮かぶ小さな島「モンキー・アイランド」にある。島へのアクセスは、フットブリッジかボートのみ。60年ほど前まではこの橋もなく、ここを訪れた人々はボートやフェリーで川を渡っていた。建物は何度か改築されているものの、ゲストハウスとしての歴史は長く、約170年前から続く隠れ家的な「プチホテル」である。
晴れた日には川面に映る青い空と白い雲、風に揺らめく木々や真っ白なホテルの建物を庭園で眺めながら、川のせせらぎや鳥のさえずりを聞き、優雅にアフタヌーン・ティーを楽しむ――そんな穏やかな週末の午後を過ごすのに、まさに理想的な地といえる。
テムズ川に浮かぶモンキー・アイランドの上空写真。
写真上部に見える白い建物がパビリオン、その下のL字型をした白い建物がテンプル。