ロンドン五輪から10年 クイーン・エリザベス・オリンピックパークを征く
※現在のロンドン・スタジアム=写真右=とシンボルタワー、アルセロールミッタル・オービット。現在スタジアムはウェストハム・ユナイテッドFCのホームスタジアムとして親しまれているほか、大規模コンサートなどが行われるイベント会場となっている。

■世界中のアスリートが熱戦を繰り広げたことはもちろん、英国らしいジョークを織り交ぜ、圧倒的なセンスで世界から絶賛されたセレモニーが今もなお記憶に新しいロンドン五輪から10年。3度目のロンドン五輪のメイン会場として誕生したオリンピックパークは、荒廃した土地を蘇らせ、未来の人々へと受け継ぐという五輪のレガシーを継承し、英国最大級の都市公園として市民に愛されている。今号では、あの熱気に満ちた五輪を思い出しながら、今も進化を続ける同パークを歩いてみることにしよう。

●征くシリーズ●取材・執筆/ネイサン弘子・本誌編集部

クイーン・エリザベス・オリンピックパークの楽しみ方

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ナショナルギャラリー マップ

とにかく広大で1日中楽しめるオリンピックパーク。
ウェストフィールドで美味しいランチを買いこんでピクニック、子供たちはプレイグラウンドや噴水で水遊び、広大な園内をレンタルバイクでスイスイ、パークを流れるリー川を懐かしのスワンボートでのんびりゆらゆら、あるいはスリリングな体験をお望みならオービットの滑り台と、楽しみ方は無限大!
五輪の競技会場となった複数の象徴的な建物のデザインは圧巻!

🅐オリンピック・リングズ Olympic Rings

タンブリング・ベイ・プレイグラウンドの横のなだらかな丘の上にある五輪のシンボルは人気の撮影ポイント。見晴らしもよく、ピクニックにも最適。

🅑タンブリング・ベイ・プレイグラウンド Tumbling Bay Playground

カフェの近くの水遊びできる砂場から、吊り橋やスイング、滑り台が点在する細長いトレイルを進むと、冒険心をくすぐるツリーハウスが出現! 活発な我が家の子供たちも大のお気に入り。カフェではケーキやアイスクリームのほか、フィッシュ&チップスやバーガーなどの食事も提供している。スタジアム近くにもプレイグラウンド(地図内🅗)があり、そのすぐ脇の運河沿いにはウォールクライミングもある。

🅒ロンドン・ブロッサム・ガーデン London Blossom Garden

新型コロナウイルスによるパンデミックの経験を共有するための『生きた記念碑』として昨年5月に誕生した庭園。コロナで命を落としたロンドン市民を追悼し、ロックダウン中も街を動かし続けたキーワーカーを讃えると同時に、行動制限が出る中、市民の拠り所となった緑地の重要性を訴える。春には33本の桜の木が満開になる。

🅓バージ・イースト Barge East

カナルボートの水上レストランと300人を収容できる運河沿いのテーブル・エリアが開放的なフード・マーケット。ストリートフードを中心に、地元の醸造所のビールやカクテルが楽しめ、昼も夜も賑わう。晴れた日は最高のロケーション!

🅔スワン・ぺダロウズ Swan Pedalos

ノスタルジックで可愛らしいスワンの脚漕ぎボード。水路をクルーズしながら、夏草揺れる湿地帯や水辺の生き物を観察しよう。営業は週末およびスクールホリデー期間中の12時~17時。10月31日まで。

🅕オリンピック・スタジアム Olympic Studium

プレミアリーグのサッカーチーム「ウェストハム・ユナイテッド」の拠点。ファンなら一度は訪れてみたい施設。

🅖アルセロールミッタル・オービット ArcelorMittal Orbit

オリンピック会場のシンボル塔として建てられた高さ115メートルのタワー。奇抜な形のただの展望台だったが、2016年に世界最長のトンネル滑り台「The Slide」がオープン。全長178メートルのルートを12回曲がりくねりながら一気に滑り落ちるスリルは満点!
※チケット大人16.75ポンド~。
8歳以上/身長130センチ以上。長袖、ひじあて着用が望ましい。

オリンピックパークの歩き方のポイント

ハック二―・ウィック駅からパークへ続く道。

■電車でストラトフォード駅に到着したなら、巨大なショッピング・センター「ウェストフィールド・ストラトフォード・シティー」を通り抜けてパークへ向かおう。ストリートフードからアルティザン・ベーカリーまで揃うフードコートやショップでランチを買うもよし、おやつやスナックを買うもよし。買い物も楽しみ。

■オーバーグラウンドのハック二―・ウィックHackney Wick駅からパークの西端へはわずか徒歩数分。運河沿いのフードマーケット近くに到着するのでまずはここで腹ごしらえするもよし。

パークはとにかく広大! 歩き疲れること必須なので、子供連れならスクーターを持って行くと大いに助かる!あるいは、子供用の自転車を持参し、大人はレンタルバイクを利用するのも便利。広々とした園内を走るのは気持ちいい。 園内にはレンタルバイク・ステーションが7ヵ所ある。借りるには18歳以上であることが条件だが、14歳以上であればライド可能(例えば親が借りれば14歳以上の子供なら使用可)。

■パーク内での食事はピクニックがオススメ。緑地や川沿いのベンチで食べると気持ちいい。園内にもカフェや軽食を売るキオスク、東側にフードマーケット2ヵ所あり。

■夏の晴れた日に子供連れで訪れるなら、水着または着替えとタオルをお忘れなく! 噴水で水浸しになって思い切り遊ぼう!

■あとは風を感じ、広々した園内を自由に散策しよう。楽しみ方はあなた次第!

夏のイベント情報 ※2022年6月20日現在。

10 Years on Olympic and Paralympic Exhibition
~9月30日まで/9am~6pm
会場:Lee Valley VeloPark
ロンドン五輪を振り返るエキシビション。入場無料。

Wing Fest
7月16日(土)・17日(日)
会場:London Stadium
チケット:www.wingfest.co.uk
英国一の手羽先を食べに行こう

The Great Get Together
7月23日(土)
会場:パーク南側
音楽、ダンス、アート、スポーツ、フードが一堂に会するコミュニティ・イベント。五輪から10年を迎える今年は、過去最大規模になる予定!

‘Celebrating 10 years’ - Festival Site on the Park
7月24日(日)〜8月8日(月)
会場:パーク内各所
16日間に渡り開催されるロンドン五輪10周年を祝う『夏祭り』。期間中会場には大型スクリーンでロンドン五輪の映像が映されるほか、フードストール、ライブ音楽、DJ、ゲームなどの催しが盛りだくさん!

UK Black Pride: POWER
8月14日(日)
アフリカ、アジア、カリブ、ラテンアメリカ、中東系のLGBTQI+の人々に焦点をあてる、ヨーロッパ最大のプライドの祭典。

Travel Information

Queen Elizabeth Olympic Park
London E20 2ST
最寄り駅:Stratford、Hackney Wick
※パーク内に駐車場なし(障がい者用はあり)。ただし、ウェストフィールド・ショッピング・センターに有料駐車場あり。
www.queenelizabetholympicpark.co.uk


週刊ジャーニー No.1245(2022年6月23日)掲載