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2010年2月18日 No.613 | ![]() |
取材・執筆・写真/本誌編集部 |
英国最大級のスパを満喫 ロンドン中心部から車で1時間足らずという便利な立地ながら、美しい自然、 |
セレブ御用達の土地
英国王室が毎年六月に開催する「ロイヤルアスコット」でおなじみの「アスコット競馬場」や、名門ゴルフ・クラブ「サニングデール」「ウェントワース」からもすぐ。「ペニーヒルPennyhill」は、紳士淑女の集うエリアにある。
サリーの中心部に位置し、高速道M3を使えばロンドン中心部から車で四十五分。新聞の紹介記事にもあった、ツタの葉に覆われた美しい写真にも心惹かれ、今回取材班が訪れたのは、そのペニーヒルにある「ペニーヒル・パーク・ホテル&ザ・スパ」だ。
交通量の多い国道A30から敷地内に入ると、それまでとは打って変わった静寂の世界に包まれた。針葉樹の森に延びる小道を抜けたところに現れたのは、数百台は収容可能な大駐車場。そして、もともとのマナーハウス(表紙の建物)から拡張を重ねた、モダンで大きな建物。現在、客室は百二十三を数え、大型スパ施設、レストラン、九ホールのゴルフ・コースなどを完備する、リゾート・ホテルへと進化を遂げている。
マナーハウスのほとんどが数百年の歴史を持つことを考えると、同ホテルの歴史は約百六十年とまだ新しい。しかし、ペニーヒルは、英国が黄金時代へと向かう歴史を語る上で欠かせない、「アルマダの海戦」(一五八八年七月二十一日―三十日)にゆかりある土地でもある。日露戦争時の「日本海海戦」のように、英国で誇りを持って今も語り継がれるこの戦いと、ペニーヒルとの関わりを追ってみよう。