トー宮殿 Palais du Tau

 


▲9世紀のシャルルマーニュの護符(カール大帝の護符)。エメラルドとガーネットで飾られた金枠にサファイアが埋め込まれている。ナポレオン1世がドイツから奪い、その後ナポレオン3世の妻に贈られたが、ランス大聖堂の修復のために彼女からランス市に寄贈された。

トーとはギリシャ文字のTのことで、建物がTの形をしているために名づけられた。かつては大司教の館で、戴冠式の際に国王の滞在場所としても使われていた場所。修復前のランス大聖堂に置かれていた彫刻、戴冠式で使用された国王のマントや装飾品、聖別式で使われた聖杯などが展示されている。フランス革命後に証券取引所となり、1970年代から博物館となった。宮殿といえども、あっさりと簡素な印象を与えるのはフランス革命ですべての装飾品が略奪されてしまったため。

住所:Place  Cardinal Lucon
電話:+33 (0) 3 26 47 81 79
開館日:
5月6日~9月8日
午前9時半~午後6時半

9月9日~5月5日
午前9時半~午後12時半
午後2時~5時半

休館日:
毎週月曜、1月1日、5月1日、11月11日、12月25日

www.palais-du-tau.fr

 


ランスにはマルス門Porte Marsを始めとするローマ時代の遺跡が残り、ここがかつて重要なローマ属州の都市であったことを物語っている。

 

ランス・ノートルダム大聖堂

Cathedrale Notre-Dame




本文中でも触れたようにランス大聖堂の見所は、2300体あるといわれる美しい彫刻群。とくに「微笑みの天使」=写真左上=は必見だ。微笑みの天使は正面扉左側の一番右にあるが、もうひとつ微笑みをたたえた彫像があるので要注意。正面扉の右側の一番左に座する「ガブリエル像」=左下=だ。2体とも宗教彫刻としては珍しく表情があり、ルネサンスを先駆けた傑作とされているのでお見逃しなく。中世の時代には派手に彩色が施されていたといい、その色使いを再現した音と光のショーが800周年記念式典の一環として10月までの週末の夜に行われている。なお、第一次大戦で大きな被害を受けた彫刻や酸性雨の影響で風化してしまった彫刻はレプリカにかえられ、オリジナルはトー宮殿に保存されているが、微笑みの天使像は修復を終えたオリジナル。また、戦後の修復を終えて1974年に後陣の奥に設置されたシャガールのステンドグラスも必見。さらに「後姿が美しい聖堂」として知られ、後方にまわるとゴシック様式特有の飛梁「フライング・バットレス」=上メイン写真=の美しい構造を見ることができる。
住所:Place Cardinal Lucon
開館日:毎日午前7時半~午後7時15分
(礼拝式の間は入館締切)

 

 


 

 

サン・レミバジリカ聖堂

Basilique St-Remialais du Tau

 


歴史的事件ともいえる「クローヴィスの改宗」で、クローヴィスに洗礼を授けたサン・レミ司教の遺体が安置されている聖堂。クローヴィスの洗礼を描いたレリーフ=写真右下=を見ることができる。隣接するのは、かつてサン・レミ修道院だった場所で、現在は歴史博物館となっており、ビクトル・ユーゴーの落書きなどが保存されている。国王の戴冠式の際は、ここからランス大聖堂に聖油の小瓶を運ぶための厳かな行進が行われる。
住所:Place Chanoine Ladame
開館日:毎日午前8時より午後7時前の日没まで
(ミサの間は入場締切)


サン・レミバジリカ博物館
住所:53 Rue Simon

電話:+33 (0) 3 26 35 36 90
開館日:月―金の午後2時~6時半、
土・日の午後2時~7時
休館日:1月1日、5月1日、7月14日、11月1日・11日、12月25日

 


聖油の小瓶を持つ
サン・レミ司教の像