中国通の知人から「美味しいウイグル料理の店がある」と聞かされた。しかし「マジか。そりゃ行かなきゃ」と興奮はしない。なぜってウイグル料理、知らな過ぎ。新疆ウイグル自治区。今は中国の一部だけど別名「東トルキスタン」。その名の通りトルコ系だ。ロシアやモンゴル、インドなど8ヵ国と国境を接するため、食事も実に国際色豊か。トルコやモンゴルのようでもありインド料理の影響もみられ、中華色はむしろ希薄。なんか面白そうなので春節前夜に行ってみた。ホルボーン駅から徒歩8分位。細長の小さな店だ。ウイグルはイスラム圏。なのでメニュー表紙に「ハラル」のロゴ。元々遊牧民の国なのでお肉の主役は羊。串焼きからケバブ、餃子や焼きうどん、肉詰めピザのようなものなど異文化ごちゃ混ぜ感が半端ない。頭の中で久保田早紀の「異邦人」が鳴り響く。食事は安くて美味しい。店員さんも人懐こい。ただ羊料理が多いので苦手な人は苦労するかも。残念ながらアルコール類を置いていないので食後はパブに直行だ。「出会えてよかったウイグル料理」を実感できる店。お薦めです。(たべ太蔵)
総合評価 4.2
食事
サービス
雰囲気
お値段(1人分・ドリンク抜き)
£20~25
Tarim Uyghur Restaurant
35 Theobalds Road, London WC1X 8SP
Tel: 020 3620 6859
https://tarimuyghurrestaurant.co.uk
Opening hours
Mon-Sun 11:30-21:30
※ラストオーダーは午後9時頃
※アルコール飲料なし
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週刊ジャーニー No.1335(2024年3月28日号)掲載