
北アフリカ料理とスパニッシュ・タパスを融合させたレストラン、モロMoro(ロンドンのエクスマス・マーケットで営業)で同僚として働いた2人が意気投合し、2008年に始めたのがこのイタリア料理店。店名を直訳すると「狼の口」で、狼のようにおなかをすかせるという言い回しから来ているのだとか。メニューの各品の横にはどの地方の料理かが記されていて、イタリア各地の地域名が並び、さしずめイタリアの郷土料理のいいとこどりという様相。客層は若者から年配者まで、カップルもいれば友人同士、ビジネス風グループまでとバラエティ豊か。パスタやリゾットはメインの大きさではなく、小さめのポーションにして、いろいろ試すほうが楽しくてお薦め。フレンドリーなスタッフたちが、料理の順番とタイミングをきちんと考えてサーブしてくれる点にも好感が持てた。予算の都合で注文しなかったけど、黒トリュフを年中食べさせてくれる店でもある。予約が取りづらいのが玉にキズ…でも、また行きたいと思わせてくれる場所。ぜひどうぞ。(たべ太世)


総合評価 4.1
食事
サービス
雰囲気
お値段(1人分・ドリンク抜き)
£35~45
Bocca di Lupo
12 Archer Street, London W1D 7BB
Tel: 020 7734 2223
www.boccadilupo.com
※黒トリュフは、同じ通り沿いにある系列のジェラート店「Gelupo」で購入して持ち込むと少し割安。メニュー内で「T」と記された品が黒トリュフがけ推奨の料理。
Opening hours
Mon-Sat 12:00-15:00 / 17:00-23:00
Sun 12:00-15:30 / 17:00-21:30
週刊ジャーニー No.1332(2024年3月7日号)掲載