【大衆料理】ソーホー　子連れで行ける ソーホーの大衆食堂「ビストロ・ワン」★3.9

最近は「ほぼレストラン」という立派な店も増えたけど、本来ビストロとは大衆食堂の意味。かつてビストロ・ワンはヨーロッパの家庭料理を出す大衆食堂だったけど、10年ほど前にオーナーが替わり、地中海料理寄りの食堂になり、メニューも一新された。なのでフィッシュ＆チップスやビーフ・ブルギニョンもあればフムスやメゼ、クスクスもあるという西洋から中東まで何でもあり。ある意味チョイスが広がって喜ばしい。店内は観劇前後のサクッと食い派から子連れ家族派までの大衆で溢れる。座れば日本の喫茶店のように水が出て来る。料理は飾り気がなく「おおっ！」というものは出て来ないけど「そんな馬鹿な！」もない。要は安心のファミレス。何と言っても2コースで￡19.90、3コースでも£21.90という懐への配慮が嬉しい。今どきソーホーにこんな安心価格の店、あるんだな。アラブ人っぽい店員のおじさんたち。気遣いがあって優しくてガツガツしてなくて、なんか好き。接待やデート向きじゃないけど、気取らなくていい間柄の人とサクッとクイックに食べたい時などにお薦めです。（たべ太蔵）

週刊ジャーニー No.1331（2024年2月29日号）掲載