Q199ブルーベルのシーズン、在来種と外来種の違いって?
A今年は例年よりも暖かいせいか、植物の開花が早いようじゃな。4月下旬~5月がシーズンのブルーベルも、咲き始めておるな。
英国では昔から「妖精の花」として知られるブルーベルじゃが(意味は「青い鐘」、そのままじゃな)、実は在来種と外来種がある。在来種をイングリッシュ・ブルーベル、外来種をスパニッシュ・ブルーベルと呼び、花壇など街中で目にする花の多くは外来種じゃ。17世紀にスペインやポルトガルから入ってきたものたちじゃよ。我が英国の繊細なイングリッシュ・ブルーベルは森に群生し、これらを掘り起こすことや土地から持ち出すことは法律で禁止されておるぞ。

両者が大きく違うのは「茎」じゃな! 細い茎先が楚々と下を向いておるのがイングリッシュ(左)、シャキッと真っ直ぐ伸びた少々骨太な茎を持つのがスパニッシュ(右)じゃ。外来種にはガーデン用に改良された白やピンクなどもあるぞ。
ちゃーんと理解したか? しっかり見分けんと、首はねちゃうぞー!
週刊ジャーニー No.1337(2024年4月11日)掲載
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