Q194日本の母の日はカーネーション、英国では…?
Aふむ。以前、なぜ日本と英国では母の日が違うのか解説したのを覚えておるか?
英国では、かつて母の日は「Mothering Sunday」と呼ばれ、キリスト教の行事のひとつじゃった。日付はキリスト教徒の断食期間(レント)に入ってから4週目の日曜と定められておるゆえ、毎年3月中旬~4月上旬あたりで変動するのじゃが、一方で日本の母の日はというと、これは米国が起源じゃ。毎年5月の亡き母の命日にカーネーションを捧げた女性にちなみ、その風習が始まったらしいぞ。ゆえに、日本ではカーネーションを渡すのが定番なのじゃが、英国では何の花じゃ?バラか??
答えは…スイセンじゃ!「尊敬」という花言葉を持つスイセンは、ヨーロッパでは春の到来を告げる「希望の花」じゃ。昔は母の日のミサの後に教会で配られ、それを母親に贈っていたそうじゃよ。ただ、米国の習慣が流れ込んできた今は、スイセンではなく単に花束を贈る方が多いようじゃがな。
ちゃーんと理解したか? ちなみに、今年の母の日は3月10日じゃぞ。しっかり覚えておかんと、首はねちゃうぞー!
週刊ジャーニー No.1331(2024年2月29日)掲載
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