Q189春の気配を感じさせる黄水仙、毒があるって本当？

Aふむ。春到来を告げる３月の花として英国人に愛されておる、黄色のラッパ水仙（daffodils）。ロマンチックな詩人のワーズワースが、「銀河に輝く星々のようだ…」と詩で表現した花じゃな。１月中旬頃からスーパーマーケットで１束１ポンドで販売されはじめるが、水仙は有毒植物であるのを知っておるか？

水仙はリコリン、ガランタミン、タゼチンといった毒性の成分を持っておる。花、葉、茎、球根すべてが有毒で、食べたら30分以内に嘔吐、下痢、頭痛などの症状が現れるぞ。口にしなくても、子どもや肌の弱い者が素手で触ると、手がかぶれることもあるんじゃ。

９年ほど前まで、M&Sはつぼみの水仙を「季節の商品」コーナーで販売しておったのじゃが、そこでスプリング・オニオンなどと並べておったせいで、野菜と勘違いして購入し、料理に使った者どもが食中毒になってしもうた。死者は出んかったのじゃが、これ以降、水仙は生花コーナーに置くことが義務づけられておるのじゃよ。

素手で触っても、しっかり手を洗えば問題ナッシングじゃ。ちゃーんと覚えておくのだぞ。