Q184トラファルガー広場のクリスマス・ツリーは、なぜノルウェーから運ばれてくるの?
Aふむ。今年もトラファルガー広場にクリスマス・ツリーが現れるシーズンがやって来たのぅ。じゃが、せっかくロンドンの名所に飾られるというのに、英国のものではなく、なぜかノルウェー産の木が使われておる。なにゆえじゃ?
トラファルガー広場にクリスマス・ツリーが初めて飾られたのは1947年じゃ。第二次世界大戦時にノルウェーがドイツ軍の侵攻を受けたとき、英国はいち早く遠征部隊を派遣し、ノルウェーを助けたそうじゃ。その感謝の気持ちとして、大戦終了後の1947年、自国に生えるクリスマス・ツリー用のトウヒの木「Norwegian Spruce」を英国へプレゼントしたのが始まりなのじゃよ。
ちなみに、贈呈用の木は ① 全長20メートル以上 ② 樹齢50~60年以上 ③ 首都オスロ周辺の森林で伐採されたものと決められており、その年におけるもっともクリスマス・ツリーにふさわしい木「The Queen of the Forest」を選んで、英国へ船で送っているそうじゃ。
ちゃーんと理解したか? 覚えておかんと、首はねちゃうぞ!
週刊ジャーニー No.1319(2023年11月30日)掲載
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