Q171英国人は、なぜ片膝ついてプロポーズするの?
Aふむ。女性が憧れる(?)古式ゆかしき王道の求婚スタイル「片膝をついたプロポーズ」。ガールズトークで婚約話が話題にのぼったときには、必ずといってよいほど「彼は片膝ついたの?」という質問が出るそうじゃ。この片膝をついて指輪を差し出すプロポーズ、実は英国発祥の習慣とされておるのを知っておるか?
中世において騎士は主君に対し、忠誠心や敬意、服従を表すために身を低くし、片膝をついて礼を尽くしておった。同様に、相手の女性に対しても「永遠に愛し、その身を護ることを誓う」という意味も込めて、騎士たちはプロポーズの際に片膝ついて結婚を申し込んでおったそうじゃよ。それが伝統として今なお受け継がれている…というわけじゃな。ちなみに、婚約指輪はその「誓いの証」じゃ。婚約指輪自体は、古代ローマ時代にはすでに互いに身に着ける習慣が生まれておったらしいぞ。
ちゃーんと理解したか? 覚えておかんと、首はねちゃうぞ!
週刊ジャーニー No.1306(2023年8月31日)掲載
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